ロンパリ


昨日の夜パリへ帰ってきました。あっという間の2日間でした。
土曜日の夜は寝る前にリネカーが司会のBBCのサッカー番組で観戦した試合をチェック。コーナー横からみてると試合の見え方が非常にかたよっているのでテレビで観て初めてわかることもたくさんあります。この番組では日本みたいに試合の映像にやかましい音楽をかぶせたりはしないのです。BBCいいなあ。スタジアムでもむだにやかましいことはなくて、むしろほのぼのさせようとがんばっている雰囲気でした。でも後から知ったのだけどチェルシーの観戦チケットはなんと一律45ポンド。いったい誰が観に行けるというんだ!という値段です。ぶるぶる。
そして日曜日。前の日に大きな目的が達成されたのでのんびりスタート。この日のお目当てはテートモダンに設置されているカールステン・ヘラーの滑り台。
http://www.tate.org.uk/modern/exhibitions/carstenholler/

滑りはじめが2階、3階、4階、5階の4種類あって、希望はもちろん5階から。でも滑るためには並んで時間が指定されたチケットを受け取らねばならず、あやうく夕方まで待たされるところだったのが、窓口へ行ったら5階のなら今すぐ滑れるチケットがあると言われ、それがほしい!と言って速攻5階の滑り台へ。恐怖体験が待っているかと思いきや、意外に普通の長い滑り台でした。

ずいぶん前に同じ作家の滑り台でこれよりもっと小型のものをベルリンのKW(http://www.kw-berlin.de/)で滑ったことがあるのだけど、窓からいったん建物の外に出てまた下の窓から入る構造を持つKWの方が感動的ではあったな。
テートモダンでは常設展をあっさりパスしてロンドンブリッジ駅の反対側まで歩いてこんどはデザインミュージアム。思ってたよりちいさな施設だったけど、ちょうどやっていたアラン・フレッチャー展がとても面白かった。
http://www.designmuseum.org/exhibitions/current-exhibitions/alanfletcher
よいデザインは人をしあわせにしてくれるということを生活の中で日々実感しておりますが、この人のデザインこそしあわせのデザイン。うれしくなってあれこれ写真をとってしまった。



字が作れるっていいよなあ。
別の展示でみられたこの人↓の作品(イス)も傑作だった。
http://www.designmuseum.org/design/max-lamb
現代美術を観るよりもずっと面白くて楽しくてうれしくなるのは、よいデザインには人に対してのポジティヴで明確なコミュニケーションの意思が(笑顔で)隠されているからだと思う。
ここのミュージアムショップではデザインの教科書のような本を購入。なにをやっていてもデザインは大きくついてまわるものなので、ここで改めて勉強です。それにしてもイギリスにはちょっとみただけでもよく作られたすごくすてきな本がたくさん。これはいいなあ。
ミッチも私も風邪ぎみだったので夕方になると2人ともふらふらで、ぐったりなりながらお兄さんの家へもどり、ウォータールーからユーロスターでパリへ帰ってきました。車中で次の日のテストのために勉強をしていたら久々に乗り物酔いしてしまいました。