2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

コーエン兄弟「No country for old men」2007年/米

みょうに雑誌が騒ぐのでとっとと観てきた。興味をそそられせるタイトルながら、肝心なキラーとトミー・リー・ジョーンズにしらけてしまい、なんもなーい!で終わった。とはいえキラーに追われるヴェトナム帰りの元兵士オヤジに与えられた状況とそれに立ち向…

アラン・レネ初期短編4本

「ヴァン・ゴッホ」(1948年)、「ゴーギャン」(1950年)、「ゲルニカ」(1950年)、「彫像もまた死す」(1953年、共同監督クリス・マルケル)。絵画、芸術についてのドキュメント。全て白黒で撮っている。静止したものを撮るのがとても巧い。いちばん感心…

深呼吸......。 気がつけば、youtubeにモグラネグラのどんとの弾き語りが全部(たぶん)アップされているではないか。「世界中にほほえみを」、ええです。 http://www.youtube.com/watch?v=L4f_p540t9E そんだけです。

2007年の映画

そんなわけで、2007年フランス公開作品が少しばかり補強できたので、お気に入りを並べてみました。 王様:クリント「硫黄島からの手紙」、シルベスター「ロッキー・バルボア」 騎士:デイヴィッド「Eastern Promises」 王子:ガス「パラノイド・パーク」 決…

ハワード・ヒューズ、ハワード・ホークス「ならず者」1943年/米

ハワード・ヒューズがあれこれうるさくてホークスは途中で降板。のこりをヒューズが監督したというのだけどそれがひどくて俳優がかわいそうになった。素人が無理やりやるとこうなるという教訓でしょうか。編集もひどい。そこに静止画像とかスローモーション…

クエンティン・タランティーノ「デス・プルーフ in グラインドハウス」2007年/米

テレラマ映画祭、3本目はこれ。夏東京に帰ってた時、六本木で二本立て「グラインドハウス」を無理してでも観ればよかったと後悔してところ、やっと片割れを捕まえた。けど台詞全然わかんないっつーの。あれをフランス語で読まされてもテンポずれずれ(実際…

アカデミー賞候補

http://www.dondetch.com/movie/m&v-2.html http://ja.wikipedia.org/wiki/第80回アカデミー賞 面白くもなんともないリストですが、唯一気になるのが主演男優賞。すでにオスカーもらってる3人には我慢してもらって、ここはぜひともヴィゴ・モーテンセンに……

クリスティアン・ムンジウ「4ヶ月、3週間と2日」2007年/ルーマニア

テレラマ映画祭にて、去年のパルムドール受賞作をやっと。 これもまた、自由の制限された社会に生きる女の人の物語。昨日と違うのは、すでに過ぎ去った日々を扱っているということか。1987年、共産党時代、チャウシェスク政権下のルーマニアでのお話。 詳し…

マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー「ペルセポリス」2007年/仏・米

先週発売のテレラマ(テレビ雑誌)を買っておくと、去年評判だった映画15本が3ユーロずつで観られるという、テレラマ映画週間が水曜日から始まっている。毎度のことながら新作を追いかけてなかったので、これでいくつか拾っておこうという心づもり。 その一…

クールベ展@グラン・パレ

ハワード・ホークス「ハタリ!」1962年/米

やっと観れた! ホークスの最高にHAPPYな集大成、それは、アフリカでお笑い!! いちばん最初のショットからしておかしくてかわいくてかっこいい。そしてそのまま最後まで突っ走る。ひたすら動物ハンティングの繰り返し。猿を捕らえるためのロケットのシーン…

ニコラス・レイ「夜の人々」1947年/米

2日連続のファーリー・グレンジャー。 ああこれこそun des meilleurs films (que j'ai vu) だ。これほどのものを今まで観る機会がなかったというのも不思議なくらいだけれど、やっと出会った映画の中の若い二人はすでに知らない人ではなかった。 ゴダールのl…

あと数日で遠い国へと旅立つ友人との最後の楽しいひととき。淋しいけれどそうやって動くことでやってくる未来を思うと気持ちは明るいままでいられる。まためぐりめぐって同じ街にたどり着くかもしれない時をたのしみに。 そんな夜、ついにla meilleure galet…

ハワード・ホークス他「人生模様」1952年/米

O・ヘンリーの短編を5人の映画監督が撮ったオムニバス映画。軽い気持ちでみてみたものの、一遍一遍きちんと脚色されており、俳優も豪華、作家のジョン・スタインベックがナレーター役で画面にも登場し雰囲気作りに一役買っていて、すっかり「最後の一葉」に…

始めたばかりのことばっかりだから仕方がないと思いつつも、あれもこれも中途半端でなんだか焦る。けどまあまだうまくできないことに必死になってるのは間違ってないと思うし、1年なんて短すぎるということがとりあえず分かっただけでもよいか。なかなかのL…

ニコラス・レイ「孤独な場所で」1950年/米

また別の、grand cineaste。 素晴しかった。全てのシーンが、と言ってもよいほど。あのアパートの構造がいい。グロリア・グレアムから目が離せず。美しかった。遠くバルコニーに佇む姿が、冷たい表情が、尖った鼻が、露になった肩が、ドレスの大きくあいた胸…

ちょっとぼーっとしている。そんなときは散歩。とっくにはじまってるレネのプログラムをもらいにポンピドゥーまでふらふら歩いて行ったら、M/M(paris)のアートポスター展のオープニングをやっていて、それっぽい人たちにまじって、本人たちの姿もあった。ポ…

アン・リー「Lust, Caution」2007年/中・米・台湾

トニー・レオン主演、というのではりきって観にいってきた。ガ、私には全然ダメだった。 ばかりでなく、恐れていた事態がついに…。トニーが気持ち悪いおじさんになってしまった!!? そういう撮り方をしてるからそうなのかも知れないけれど、トニーの良さが…

ハワード・ホークス「新旧恋の三段返し」1927年/米、「トレント事件」1929年/米

45分ずつしかのこっていない2本のサイレント。ホークスが撮ったホームムービーの断片までおまけについてきた。

ケン・ローチ「It's a free world」2007年/英・伊・独・西

http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3476,36-995003@51-948060,0.html

No kids

デヴィッド・バーン先生のラジオでヘビーローテーション中のNo kidsがお気に入り。バンクーバーのバンド。2月にアルバムが出るらしい。 http://www.myspace.com/nokidsband ダグラス・サークに影響受けてるって書いてある。 http://www.thisisfakediy.co.uk…

ハワード・ホークス「エル・ドラド」1966年/米

これでやっと、「リオ・ブラボー」「エル・ドラド」「リオ・ロボ」、3つの変奏を観ることができた。体に残った弾丸がもとで右手が麻痺して銃が持てないという制約を受けたジョン・ウェインと、飲んだくれシェリフ、ロバート・ミッチャムの素晴しさにおいて…

MUSEE DES ARTS DECORATIFS

今日まで使えるパスを譲り受け、ルーヴル宮にある装飾芸術美術館へ行ってきました。デザインに関する美術館が複数入っています。 http://www.lesartsdecoratifs.fr/index.html 今日のお目当ては広告博物館だったはずが、現在の企画展はフランスのアニメーシ…

Les meilleures galettes des rois

2007年のベストガレットに選ばれたパン屋さんのガレット、食べてみましたよ。 こんないいかんじのおじさんが作ってます↓。 http://metrofrance.com/fr/article/2008/01/08/09/0650-37/index.xml http://www.cigalemag.com/recettes/galette-des-rois.htm 店…

ハワード・ホークス「ピラミッド」1955年/米

クフ王がピラミッドを建設する話。どどーんとシネスコ。ワーナーカラー。フィルムの状態も良好だった。 なにせ4000年以上も前のこと。クフ王がどんな話し方をするのかも、どうやってピラミッドを造ったのかも、わからないところからこれを作り上げたというの…

ハワード・ホークス「赤ちゃん教育」1938年/米

久しぶりの再見。「男性の好きなスポーツ」の原型だった。またまた結婚前日。婚約してるのはケイリー・グラントの方。どの場面、どの瞬間も、ケイリー・グラントの表情が面白すぎる。余裕ある表情は一瞬だってみせない。ホークス映画のなかの歌うシーンはど…

Daft Hands

デヴィッド・バーンのラジオでかかるカニエ・ウェストをたいそう気に入ってしまったミッチが今日見つけたビデオ。とっくに有名かもしれないけれど、素晴しすぎるしめちゃくちゃ可愛いのでリンク。 http://www.youtube.com/watch?v=K2cYWfq--Nw ダフトパンク…

エドガー・G・ウルマー「恐怖のまわり道」1945年/米

原題「Detour」。ストーリーはほとんど世にも奇妙な物語。タモリの。だけどこれがなかなかかっちょいいロードムービー。 http://www.athenee.net/culturalcenter/database/title/title_k/ki/detour.html ロードムービー人生こそが幸せなのかもと思ってますか…

年に一度の滞在許可証の更新の時期がやってきました。昨日ミッチは窓口のおじさんにいじわるされてつっかえされてしまい、とてもしょんぼりしていたのですが、今日は私が問題の書類(1年に1通だけ送付される9月発行の電気料金の請求書。1ヶ月古いと言わ…