2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

R.I.P.

ベルイマンの訃報はこちらではトップニュースだった。Le mondeにも一面に載っていたので買ってしまった(Le mondeの紙面はいつでも美しいから…)。フランス人にとってはとても大事にしてきた監督なのだろうと察する。 http://www.lemonde.fr/web/article/0,1…

午後、電話を通じたちょっと不思議なメッセージによって、新しい命が生まれたとの知らせが入る。よかった。ほんとにおめでとう。 もう7月も終わり。フランス語の勉強は先が長過ぎて、気が遠くなる。今は「Un coeur simple」が教科書。手元にある滝田文彦訳…

黒澤明「七人の侍」1954年/日

明日から約3週間のヴァカンスに入るシネマテーク2006-2007年度最後の日、古典映画の枠にかかったのがこの映画だった。あの大画面で観られるならということで行ってきた。生涯2度目の「七人の侍」はまたスクリーンという幸せ。 斜めに入るオープニングの文…

バフマン・ゴバディ「Half moon」2006年/イラン

死期を近く感じているクルド人の音楽家がイランとイラクの国境線を行く旅。ユーモアもあり、美しさもあるけれど、こわいくらいに悲痛な詩だった。 この地域の現実を知らなさすぎるので、どこまで冗談なのかがわからなかったりするのだけど、そういう遠くから…

溝口健二「赤線地帯」1956年/日

「噂の娘」が表ならこれは裏か。あっちは西。こっちは東。で、たいへんなレアリズム。

鸚鵡が笑う…不気味に

バルザックとフローベールを交互に読んでそれぞれの良さを味わい尽くそうと試してみていたところ、フローベールの短編「純な心 le coeur simple」にノックアウトされて全身しびれるの巻き。 「ボヴァリー夫人」のこともとても好きになったのだけれど、あまり…

ギュスターヴ・フローベール「純な心」1876年

Loulou......................... http://www.bunkamura.co.jp/shokai/gallery/060913auction/images/david.jpg

アルフレッド・ヒッチコック「見知らぬ乗客」1951年/米

先月「いちごブロンド」を観たばかりなのでよく覚えているあの楽しい主題歌「And the band played on」を、ヒッチコックはこんな風に使ったと。キューブリック「時計じかけのオレンジ」の「雨に歌えば」という例もあるけど、これも結構な恐怖のメロディにさ…

初めて歩いたベルヴィル公園。デファンスもエッフェル塔もポンピドゥもパンテオンも遠く望める高台にある。お花も素敵に植えられて、なんだか浮世離れした雰囲気。 長い散歩の終わりにビュットショーモン公園を歩く。いつ来ても、なんど来ても、幸せのイメー…

細田守「時をかける少女」2006年/日

パリの真ん中では今日から二番館に移ってて一瞬あわてましたが、同じ地下街にある映画館で無事観られました。1年遅れの「時をかける少女」。 http://www.traverseedutemps-lefilm.com/ 最初はどんなもんかなとのんきにかまえておりましたが、物語は転がり続…

今日買った本。 今日買った靴。これはミッチの足。 今日食べた夕食。

red hot chili peppers「ライヴ・アット・スレイン・キャッスル」2003年

dvd

「by the way」から今に至るレッチリに心打ち震えること際限なし。唯一にして完全なるものとはこれのことでしょうか。見るからに不完全な人間4人の集まりなのだけど。ああ。ライヴ・アット・スレイン・キャッスル [DVD]アーティスト: レッド・ホット・チリ…

またred hot

http://www.rhcpfrance.com/concert/setlist.php3?id=20071050 こないだ観たレッチリのセットリストが出てたので、これにしたがいiTunesのプレイリストを作って再生。幸せの時。昔はカセットテープでやってたな。 これだけ熱狂させられるバンドはいまやレッ…

ハワード・ホークス「ヒズ・ガール・フライデー」1940年/米

今日映画館でもかかっていたのですが、英語の台詞にフランス語字幕でこの映画について行ける自信は全くないので、日本語字幕付きDVDで、今からみます。んでは。 みました。 ケイリー・グラント、悪いな〜。また再婚1日前。口からでまかせでまた結婚めちゃく…

雨が降って涼しい1日。猛暑に備えて買った安物のせんぷう機がちっとも活躍していません。 今日は遠出はせず、ちょっと歩いたところにある本屋と庶民派スーパーへ散歩がてら行ってみました。別の方面に歩いたところにある本屋に出会ったときにも、マイナーな…

プレストン・スタージェス「The Beautiful Blonde from Bashful Bend」1949年/米

ベティ・グレイブルが赤いドレスで歌う姿だけでもう満足。こういうのをもっと観たい。あとは銃にまつわるギャグに次ぐギャグ。あんなに激しいのにめちゃくちゃ笑える銃撃戦に感服。つねに犠牲となるおじさん(裁判官)のみせるつぶれたような顔がたまらず、…

プレストン・スタージェス「The Great McGinty」1940年/米

グレート・マギンティでした。

エドガー・G・ウルマー、クルト・シオドマク、ロバート・シオドマク、フレッド・ジンネマン 「日曜の人々」1929年/独

以下シネマテークにて。移動時間が足らず頭が欠けてしまいましたが。 戦前のベルリンがドキュメンタリー映画のように映るだけでわくわく。 そしてドイツ映画らしからぬ官能美。男女4人のニコラスゼーでのピクニック。「ニースについて」もそうだったけど、…

ジョージ・キューカー「フィラデルフィア物語」1940年/米

アクション・エコールにて。 ははあ。やっぱりめちゃくちゃでしたがこちらはさすがに堂に入ってました。ケイリー・グラントのなんにもしてないけどいつも堂々としている姿というのは、だいぶ慣れてきましたが、面白いです。

ルネ・クレール「奥様は魔女」1942年/米

これ以上ないくらい可愛くて楽しい映画。ちょうどよい時にやっててくれました。ナイスタイミング。そしてグッドセレクションだったね。4人みんなで満足。 笑いも可愛くほどほどでよかった。魔女のお父さんがタクシー運転して飛んでくときの、軽くいっちゃっ…

そろそろ帰国の時が近づいてきた元クラスメートたちをさそってシネマテークで映画を観たあと、パリ・プラージュとなってあれこれ屋台の出ている図書館前の川岸でのんびり過ごす。 最初のぞいたお店がちょっと高かったので、安くビールの飲める場所へ移動。そ…

ああそれにしてもオザケンの話題はとても衝撃的で、心の奥底で眠ってたものが起こされてしまった感じ。11年前の渋公が最後だったのが、ワープして今の人になったのか。それってどういうことだ。日本にいなくてよかった。行きたくても行けないほうが大変だっ…

ジャン・ヴィゴ「新学期 操行ゼロ」1932年/仏

気を取り直してシネマテークでジャン・ヴィゴ大会。短編は初めて。「新学期 操行ゼロ」は何度だって。これでシネマテークで4作品全部観れました。

ジャン・ヴィゴ「ニースについて」1930年/仏

ジャン・ヴィゴ「水泳選手ジャン・タリス」1931年/仏

ジョージ・キューカー「Sylvia Scarlett」1935年/米

アクション・エコールにて。 何も知らず観に行ったらびっくりした。こんなでたらめな映画、初めて観た。 主演はキャサリン・ヘップバーン。そしてケイリー・グラント。 キャサリン・ヘップバーンが少年に扮している姿がとてもとても美しく、いつまでも見飽き…

ヴィットリオ・デ・シーカ「Il Giardino dei Finzi-Contini」1970年/伊

サン・ジェルマン・デ・プレの映画館にドミニク・サンダがやってくるというので行ってみました。 すこし年はとったけれども変わらず美しいドミニク・サンダが、柔らかな表情をして目の前に現れたときにはくらくらしました。けど期待した映画のほうは、なんと…

溝口健二「噂の女」1954年/日

たまらん。 やられた。 田中絹代! この映画の医者は七代目大谷友右衛門(四代目中村雀右衛門)で、「鰯雲」の新聞記者は木村功、か。役どころも似てて声まで同じ気がしたのだけど、全然別人だった。忘れないようにメモ。

家でも街でも旅でも大きなものにばかり触れていると、感情があっちこっち忙しいです。