2007-01-01から1年間の記事一覧

1年の始まりが秋にある場所で生活していると、年の暮れの感慨などわかないようです。今はただ、1年を振り返り思い返すことよりも、先に続く1日1日を進むのみという心持ち。ともあれ今年もいろんな方にお世話になりました。去年から続くあちこちでの出会…

ハワード・ホークス「脱出」1944年/米

こっちもウォルター・ブレナン。いちばんしっくりくるウォルター・ブレナン像は40年代のウォルター・ブレナン。というかこの映画のウォルター・ブレナンだ。ウォルター・ブレナンがホークス映画にいると、あちこちの場面でウォルター・ブレナンがオチをつけ…

ハワード・ホークス「赤い河」1948年/米

はーこりゃ大傑作。シネマテークの大スクリーンが急に小さく感じられるほど、遠くどこまでも広がるアメリカの大地を行く幌馬車の列、牛の群れをみられただけで幸せ。牛、牛、牛、牛。一万頭もいたって、平原さえ続いていれば食べ物にはこまらないんだなあ。 …

映画も今日で見納めです。つづきは来年、2日から。

ハワード・ホークス「リオ・ブラボー」1959年/米

これも有名作。ジョン・ウェイン主演の西部劇。141分。台詞なしで始まる冒頭のかっこよさ、銃撃戦の面白さも十分あるけど、どっちかというと小さな話で、細部を味わうような作品。そのなかでもディーン・マーティンがいいとこもってってたな。ほかはなんだか…

ハワード・ホークス「男性の好きなスポーツ」1964年/米

男性の好きなスポーツ。どんな派手なものが出てくるんだろうと思ったら、釣りでしたか。全編にわたって笑わせてくれます。 全部が嘘くさく、ストーリーもののコントみたいな調子。あのインディアンの男性が松本人志であっても、私は驚かないよ。

ハワード・ホークス「紳士は金髪がお好き」1953年/米

子供も知ってる有名作。観たのは初めて。出だしの歌と踊りでもう幸福感いっぱい。ホークスのヒロインはジェーン・ラッセルの方だけど、今回ばかりはマリリン・モンローが素敵すぎて目が離せない。踊る彼女の常に視線は斜め右。ああなぜあなたはこっちをみて…

家で文学作品に読みふけるのもスクリーンで超名作を観るのもこの上ない贅沢と思っておりますが、なにかと安上がり続きだったので(今月はシネマテークばかりなので映画1本あたり100円くらいになってる)、たまにはちょっといいものでも食べたい。と思って、…

ハワード・ホークス「果てしなき蒼空」1952年/米

こちらの男たちはベッドどころか屋根がなくてもどこでも眠る。川縁で。木の下で。雨が降ろうとも。えんえんと広がる大自然の中を、自分の体と銃が一丁あれば生きていけるという清々しい姿を見せてくれます。まあその銃がくせ者ですけどね。 フランス人という…

ハワード・ホークス「僕は戦争花嫁」1949年/米

ケイリー・グラントはベッドで眠らせてもらえない、という映画。せまいところで大きな体を折り畳んでも、手があまる。そんなちょっとしたギャグで十分笑える。ドイツの街(ロケしてます)を背景に、車やサイドカーに乗るケイリー・グラントの姿がすでに可笑…

リチャード・マーカンド「ジェダイの帰還/特別編」1983年・1997年/米

これも大好きなスターウォーズ。けどこれで終わっちゃうから後半は淋しさとともに観ることになる。 わちゃわちゃ。と一番小さいイウォークが言いながら動きまわるのがなんともかわいい。ちいさな子供だったワーウィック・デイビス(ウィロー!)が入っていま…

今日も家で休養してます。外へ出てもお店はどこも閉じていて、ひっそりとしたパリが広がっているだけのはず。あとは凍った運河と。

熱はすぐに下がったけれど体がぐったりしていたので、こんなときは孤独に読書。聖書のかわりにリルケを読む。「マルテの手記」はリルケ自身の数年にわたるパリ滞在の体験が元になった小説。自分も同じように異邦人としてパリに暮らしている今、年齢的にも重…

ハワード・ホークス「モンキー・ビジネス」1952年/米

出だしから最高。監督の「Not yet, Cary!」の声に、がたがたの文字列に。子供も大人もみな大爆笑でした。モンキー・ビジネス [DVD] FRT-283出版社/メーカー: ファーストトレーディング発売日: 2006/12/14メディア: DVD クリック: 7回この商品を含むブログ (2…

調子いいこと書いてたら、ちょっと気が抜けて、風邪ひいてしまった。3本の予定を今日は1本できりあげて、お風呂につかりました。寝ます。

突然届いたふくろいっぱいのプレゼント。旅の時間を楽しみにやってきたご夫婦とのランチ。そこでもうれしいプレゼント。最後は自分がシェフになって鴨をたくさん焼いて(バターとワインと醤油とバルサミコのソースで食べると最高!!!!)ヤンソンも作って…

ハワード・ホークス「群衆の歓呼」1932年/米

原題「The crowd roars」。カーレースもの。主演キャグニー。お相手は「暗黒街の顔役」の妹を演じた女優。あまり広くはないレース場をトップスピードで200周もするなんてほとんど気違い沙汰にしか思えないのだけど、ホークスが出ていたというレースもほぼこ…

ハワード・ホークス「永遠の戦場」1936年/米

原題「The Road to Glory」。第一次大戦、フランス最前線。陸軍となると、ドラマが展開する。ひどく感動的に。ここでは父と息子の。上官と部下の間で命をかけた任務を受け継ぐ流れは、これまでもいくつかの作品に出てきたスタイル。お決まりながら、決まる幕…

アーヴィン・カーシュナー「帝国の逆襲 特別編」1980年・1997年/米

好きなスターウォーズです。もう「ジェダイの帰還」も見始めています。

ハワード・ホークス「雲晴れて愛は輝く」1927年/米

原題「Paid to love」。ムルナウ「サンライズ」の次にジョージ・オブライエンが出た作品。彼の単純で人の良さそうなキャラにはほっとさせられる。ヒロインの髪型や服装がどれもかわいかった。表情の美しさは場面によってずいぶんばらつきがあったけれど、肝…

マノエル・デ・オリヴェイラ「カニバイシュ」1988/ポルトガル・仏

今日はいろいろ選択肢があったのですが(ハンナ・シグラが来てる会とか)、これにしました。 軽やかに飛び跳ねる(道化というより天使のような)バイオリンと目をひんむいたオペラ歌手の歌に引っ張られ、音楽と優雅な空間に陶酔させられた前半。そして恐怖に…

もう寒いとしか言えなくなってきた。トルシエはいい場所に仕事をみつけたものだなあと思う(秋田はちがったのね)。 それでも負けじと街なかを歩いてます。寒さに強い体を作りたい。ぜひとも。

ジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ 特別篇/新たなる希望」1977年・1997年/米

DVDで。年に一度は観ないと気が済まない。今回のきっかけはホークスでしたが、なぜか冬によく観ている気がする。特別編からもう10年なのか。同じ1977年5月生まれなので、一緒に年をとってる気分。 C-3POに注目しつづけていると面白くてやめられなくなるのは…

ついに街が凍りつきました。去年は暖冬だったので、未体験ゾーンに突入です。

ハワード・ホークス「コンドル」1939年/米

原題「Only angels have wings」。 「コンドル」は大好きなのですが、寒すぎたので今日の上映には駆けつけず、家のDVDで観ました。日本語字幕に甘えたとも言えます。 このミス・リー(ジーン・アーサー)が、キッド(トーマス・ミッチェル)が、たまらなく好…

凍りそうに寒い。それなのに、橋の上からのセーヌの眺めに足をとめてしまう。冬のパリも美しいです。

ハワード・ホークス「空軍」1943年/米

原題「Air Force」。真珠湾攻撃の時の話を、空軍の協力のもと実際の戦闘機と特撮使って第二次対戦中に映画にしている。日本人なのでやはり愕然としてしまう。とはいえこの映画にとって物語はほとんどあってないようなもので、地上から戦闘機を迎え撃ったり、…

寒くなればなるほどあったかい音楽を求めてしまいます。今日はニルソン。ビートルズが手元に1枚もなくてさびしいです。ハリー・ニルソンの肖像アーティスト: ニルソン出版社/メーカー: BMG JAPAN発売日: 2002/07/24メディア: CD購入: 1人 クリック: 10回こ…

ハワード・ホークス、ウィリアム・ワイラー「大自然の凱歌」1936年/米

原題「Come and Get It」。雪の深い冬のうちに切りためた材木を、雪解けと同時に一気に水の流れに流す作業をうつしたシーンが観られただけでもうけものだった。材木伐出の様子なんて、子供のころに江戸時代のものを絵でみたことがあったきり。ホークスの映画…