2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

さむくて凍えてます。要・真冬のコート。しかも雨とくる。 おとといのことですが、そのときも今日と同じくさむさに震えながら、なにか音楽を、と思ってフィッシュマンズを聴いていたところ、ちょうど同じ瞬間に吉祥寺ではHONZI LOVE CONNECTIONという会があ…

デヴィッド・クローネンバーグ『デッドゾーン』1983年/米

『スキャナーズ』は最初の方だけ観て保留にしてますが、『デッドゾーン』、これはマニアックすぎずよい映画だった。『クラッシュ』の主演の人もいいなと思ったけど、凍りそうな冬の風景のなかのこのクリストファー・ウォーケンこそよかった。

ただ寒いというだけで泣きそう。ここでは1年のほぼ半分が冬なんだ。と毎年思い知る。

アルフレート・ラドク『Daleká cesta』1950年/チェコスロヴァキア

ナチス占領時代のチェコスロヴァキアにおけるユダヤ人の排斥、強制収容所への「輸送」、収容所での様子、そして解放されるまでを描いた映画。戦後すぐのチェコスロヴァキアが生み出した国際的水準に見合う唯一の映画と思われるこの作品は、舞台芸術監督のア…

フリッツ・ラング『無頼の谷』1952年/米

マレーネ・ディートリッヒ主演の西部劇。西部劇には同時代の監督同士それぞれに工夫を凝らし競い合っていたような側面があると思うのだけど、フリッツ・ラングみたいな人が有り余る才気を使ってひょいと撮ってしまえば、そこここに面白い着想がみられるから…

この季節、スーパーにはマルメロが売ってます。でも普通に食べて美味しいのだろうか。アントニオ・ロペスの家で工事してた労働者の人たちと同じく、ジャムにしたらいいんじゃない?と思いそう。でも食べたことがないので一回くらいは食べてみるべしだ。 今日…

昨日の夜は、誘ってもらってテアトル・ド・ラ・ヴィルでアラン・プラテルの舞踏団のダンスを。バッハのマタイ受難曲を使ってそのまま受難がテーマと思われる作品で、ダンサーひとりひとりの見せ場が丁寧に用意されていたからか2時間とちょっと長かったけれ…

ぐるぐるめまいの治療法

クボケンもめまいになったと書いていた。私が2月末頃におちいった症状といっしょだと思う。 http://www.bounce.com/article/article.php/4698 クボケンさま。回転性めまいにはエプリー法をためしてみてください。私はこれでぴたっとはなおらなかったけど、…

数日前と今日とでクローネンバーグを2本。DVDで『クラッシュ』と『イグジステンズ』。どっちも長年さけてたのに、ついに観させられた。マニアックさがつきぬけてて笑えるしむしろ趣味がよいくらい(困惑)で、どっちも主演俳優(男)が最高によかった、が、…

カール・クレイグ コンサート@Cite de la musique

そして夜。本日の極めつけは、オーケストラとピアニストを率いたカール・クレイグのコンサート。モーリッツ・フォン・オズワルドもいた。一番奥の中央に置かれたシンセの前に陣取るカール・クレイグは、ジャケットにネクタイ姿。おお。指揮者も素晴しかった…

デニス・ホッパーの会

午後。昨日行けなかったので今日の会に行ってみたものの、アメリカからやって来た人の幅広い魅力を首尾よく引き出すような度量は主催者側になく、まじめ一本やりで自分たちの調子で話を進めるばかりだったのは残念だった。横にヴェンダースがいたら違っただ…

ホセ・ルイス・ゲリン『シルビアのいる街で』2007年/スペイン・仏

id:SomeCameRunningさんのこちらのエントリーで知ったこの映画、パリでも先月からかかっていたらしくまだぎりぎり上映中でした(土曜の午前のみ一カ所で)。Le mondeの紹介記事を読んでみたところ、都市とか徘徊とか空間に積み重なる時間だとか、自分の日々…

レオス・カラックス『Pola X』1999年/仏・スイス・独・日

公開以来、初めての再見。映画冒頭では田舎のシャトーに暮らす、体は大きいけどまだかわいらしくて白く輝く天使みたいなギョーム。そこから一瞬きれいなパリ、それからまた別のパリを横断したあと、北の工場跡地にたどりつく。フランスの内側の姿と、フラン…

無事晴れてくれた。でも日光浴にはもうだいぶ寒いので、パリを一望できるプールでひと泳ぎして体を温めた。一瞬だけブルジョワ気分にひたれる場所。水中ヨガってどうやるんだろうと思いながら水の中で足を組んだら、背中からふわっと浮いた。 今朝、ギョーム…

二の句が継げない状態のまま、またも『CITOYEN DU CINEMA』の発行日を逃しておりますが、絶賛準備中なのでどうかのんびりお待ちください。 重くなった心は体も重くする。急に寒くなったということもあって、体が痛む。明日はほんとはシネマテークでデニス・…

動揺がおさまらず、つらい一日を過ごした。新聞記事をいくつも読んだところで、どうにもならない。周りはどうかと見渡すと、彼が悲劇を引き寄せながら人生を歩んできた人であったことを、みなよく知っているようだった。いつだって冷静なのがフランス人なの…

La mort de Guillaume Depardieu

夜のトップニュースで、ギョーム・ドパルデューの死が報じられた。とてもショックで、ほんとうに悲しくて、ちょうど夕食を食べようという時だったのだけど、涙がとまらなかった。ニュースによれば、ルーマニアで映画撮影中に急性肺炎にかかり、パリ郊外の病…

http://www.youtube.com/watch?v=VACtYx-2gIo 昨日の映像。ちょうどこれで聴ける曲、なんかレッチリっぽかったな〜と思ってたら、アンソニーとジョン・フルシャンテと作った曲だった。2001年の『Blowback』に入ってる「Girls」。同じアルバムにはまた別にジ…

Tricky@104 ouverture

パリ19区の端に今日オープンした大型アートスペース104(サンキャトル)のオープニングイベントにて、トリッキーの無料ライブ。ニューアルバム「Knowle West Boy」は気に入ってずっと聴いていたので、パリ市からのナイスなプレゼントには大喜びで飛びついた…

今日は左岸から右岸へさっと移動して、マレにあるミュゼ・カルナヴァレの「『ラ・ミゼラブル』の時代のパリ」展を。ジャン・ヴァルジャンほか登場人物たちが歩いた道や街角の、近い時代の様子を示した絵や写真が展示の中心。私の仏文学読書ではユゴーは後回…

毎週水曜日には映画だけでなく展覧会もあれこれ始まる。今日トリプルで開幕したのはピカソとピカソがお手本にした絵画を並べて展示するという企画で、会場はオルセー(マネの「草上の昼食」)、ルーヴル(ドラクロワの「アルジェの女たち」)、グラン・パレ…

学校が左岸にあるものだから、帰りはいつでも左岸探検が出来る。今日は『鬼火』に出てきたLe Temple de l'Amitieを探しにいったのだけど、それは区画の真ん中にあり、入り口となるアパルトマンの扉は閉ざされていたので、そのものを目にすることはできなかっ…

DG tour...

etc

ううむ。電気グルーヴのツアー、11月だったか。ちょうど私が東京に戻ってる時に重なった。どうなるかなとなんとなく気にはしていたものの、肝心なときに気がつけず、チケット争奪戦はすでに終わってた。仕方がないからオークションか〜。じつは余ってるよな…

『白夜』のなかで、青年画家のアトリエがあるという設定だった通りを歩く。Odeon駅のすぐ近く。今だったら貧乏画家が借りられるような場所ではないのだけれど。68年が過ぎてがらっと雰囲気の変わった70年代はじめのパリというのも、できるものなら体験してみ…

ロベール・ブレッソン『白夜』1971年/仏・伊

日曜日は映画で『白夜』。素晴しすぎてにやけた。ドストエフスキーの短編を映画にしたものを、ブレッソンはパリで撮っていた。大好きなゴダール『愛の世紀』も、どうやらここから得たものがかなり大きそう。ストイックすぎず、笑えるくらいの余裕もあり、音…

La Nuit Blanche

土曜日は、3年目のニュイ・ブランシュ(白夜のアート祭り)。今年もまた出会いに恵まれて最近親しくなったお友達と一緒に、北駅〜東駅〜パレ・ロワイヤル〜マレと楽しみました。東駅周辺と4区の区役所がかなり充実で、さむいながらも大満足の夜でした。

日記が1日先にずれちゃってますけど、まいいでしょう。 わが家のみっちゃんは、口を開けばヴィゴヴィゴ、違うことを言ってるかと思えばエドエド。 それで仕方がないのでエド・ハリスが出ているという噂の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を観てみたものの、…

Laurent Cantet『Entre les murs』2008年/仏

今年のパルムドール。C'est un film tres tres emouvant!! とても感激しながら観てきました。公開から1週間が過ぎても、平日夜10時からの最終回なのに大にぎわいだったmk2にて。1週目の興行成績は1位だった模様。素晴しい。幅広く観てもらうための考慮か…

今週から数週間ばかり、久々に語学学校に通っています。今度はソルボンヌではないところで。なかなかよい学校だなと感心しつつ、新たな学習の機会を得て喜んでいるところです。