2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

エリッヒ・フォン・シュトロハイム『グリード』1923/1999年/米

一大長編を撮ったものの編集でさんざん切られて5分の1ほどの長さになって公開されたことで知られる、しかしそんな状態でも大傑作であることには変わらないというおそろしい映画。この日観られたのは、シュトロハイムが目指した姿を、ありったけの資料を集…

冷たい雨が降ったりやんだりの寒い土曜日。地元駅周辺では蚤の市が開催中。でもまともに雨対策してないので、大事な売り物がびしょぬれ。電気製品だろうが何だろうが。今日ここでこんなってことは他でもこんなだってことだなと思う。前に遭遇したときもそこ…

エリッヒ・フォン・シュトロハイム『クイーン・ケリー』1929年/米

伝説の未完成作…。先に『メリー・ウィドー』『結婚行進曲』をつづけて観ていてよかった。ヨーロッパのとある国で、女好きのプリンスが結婚前に下層階級の娘に一目惚れ、というパターンはほぼ同じ。出会い〜再会〜夢のごとき一夜〜辛い別れ、が1セットで、『…

David Byrne LIVE "Songs of David Byrne and Brian Eno Tour" at L'Olympia

白の衣装に白いストラト。3人のダンサーに3人のコーラス。デヴィッド・バーンも踊る踊る。ダンサーだってギターも弾く! オランピア(100年以上前からある、オペラ座近くの劇場)の雰囲気も最高で、3曲目あたりですでに会場にいた全員が感極まってしまい…

たまたまスカイプで母と会話。「今日はトーキング・ヘッズだった人のライブを観に行くよ!」と言ったら、「え、レディオヘッド?」と返してきたのはよかった。よく知られた話ではありますが、レディオヘッドという名はトーキング・ヘッズの曲名からとられて…

ここに書いたことを覆す発見をしたので、訂正。なんだあ。そうかあ。 かわりに、アンディ先生のRock'N Rollミックスでも。いい人はなにをやってもだ。そしてどこへいってもどんな道のりをたどっても、最後は必ずクラッシュに通じているという。 http://www.l…

夜arteでやっていたティッツィアーノの番組が面白かった。絵画をビデオカメラにおさめるという行為が中心におかれていて、美術史の専門家が自らカメラを絵画に向けて、ズームしたり視点を移動させながら語るというみせ方。絵画を前にしても人間の目はフレー…

エリッヒ・フォン・シュトロハイム『結婚行進曲』1926年/米

無声映画、パートカラー。赤い制服の行進をカラーでねと。今日の演奏はラップトップが奏でるもので、全編通じてかなり不穏で不穏な音響合成音が、つなぎ目なしリズムもビートもなしで轟々鳴っておりました。昨日の映画を剪定して煮詰めたものを時間はたっぷ…

夜聴いて盛り上がった音楽が朝聴くとイマイチということはよくあることだと思いますけれど。ピーちゃんもほっとくと演歌になるというイギリス人によくあるタイプだったりして、そのへんは大目にみつつてきとうに。できたてほやほやの音楽が聴きたい!と思う…

エリッヒ・フォン・シュトロハイム『メリー・ウィドー』1925年/米

ピアノ演奏付き。いやー。よかった。きわどいことをがんがんやりつつも、王道をするりといって徐々に盛り上がっていくスクリーンを前に、久々に胸が熱くなりました。けっこういい年した男の人が、ひっそり涙を流している姿なんて見物で。そこから後半ずっと…

なんだなんだ、ピートのソロアルバム、ちゃんとしてて、いいじゃないかー。今月は別のお楽しみが待っているので、先週の三度目の正直ライブはあっさり見送ってしまったのだけど、また機会があったらこんどこそ、だなー。ティーンに混じってリバティーンズを…

春はソメイユ。 自分で自らを盛り上げようと思って、「Smokebelch II」(という曲があるんです)をギターで適当に再現していたら、ななななんとこれにそのまんまの元ネタがあったことを知る。http://www.youtube.com/watch?v=Sp1N0iArsuU&fmt=18 十数年目の…

月曜日。JD先生の会も数ヶ月ぶりに出席。お題はデヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』2001年。なんだかほとんどフランスお抱えアーティストの作品とも思えるこの内容。実際出資はフランスのCanal+。パリで観ると視点がぴたりと安定し、JD先生の言葉…

アラン・レネ『世界の全ての記憶』について、その映画の舞台である旧国立図書館のすぐ隣の施設にて、アメリカの大学教授の話を聞く。これまでにパリで聞いたアメリカ人のフランス語の中では、一番美しいフランス語であった。 夜。シュトロハイムも観に行きた…

『ジャン・ブリカール…』について、仏作文などしたためる。映画の舞台は多分このあたり、か。冬の間は船が通れるけれど、夏になると水がひいて浅瀬になるという中州。とつまり、これは夏の写真。 http://maps.google.fr/maps?hl=ja&q=La+Basse+Pierre,+49530…

やっとシネマテーク復帰。図書館で勉強したり、ヨリス・イヴェンスの短編をちょこちょこ観たりしつつ、今日はストローブ新作のアヴァン・プルミエ。ユイレと2人名義の『Itinéraire de Jean Bricard – 2ème version』および、『Le Streghe / Femmes entre el…