2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャン=リュック・ゴダール『Eloge de l'amour』2001年/仏・スイス

邦題『愛の世紀』。JD先生のシネクラブにて。だんだんJD先生がジャバザハットに見えてきました…。 http://www.cinematheque.fr/fr/nosactivites/rencontresdebatslectures/jean-douchet.html 『愛の世紀』は東京の映画館でもDVDでも何度も観たけれど、熱狂し…

吉田喜重『炎と女』1967年/日

そして2本目。また挨拶付き。 これもなかなか面白かった。でもやっぱり最後の方で、子供がいなくなってからがまたみょ〜っと長い。松竹を出た後の作風には徐々に慣れていけばいいと思っているけど、あの間延びしたように思える流れにまだ耐えられない。延び…

吉田喜重『甘い夜の果て』1961年/日

右に『エロス+虐殺』、左に『秋津温泉』を置き、さてどこからどうやってなにを観ればいい?と1人で悩んでいても答えは出ないので、叔母に電話。返ってきた答えは「ぜんぶ」だった。文句のある作品もあれど、どれも観るべき映画だとのこと。吉田喜重が何者…

夏時間

夜中の2時が3時に飛んで、再び夏時間に。突然、夜7時でもまだ明るいということになった。

吉田喜重『秋津温泉』1962年/日

夜はこちら。上映の前に再び夫妻が登場して簡単に挨拶。 これにはメロメロです。ほんとに好きな映画のひとつと思う。 日本の桜、温泉、渓流、今近くにないかわりに、よく目に焼き付けておいた。 今日は最後に拍手がおきていた。よかった。

ピエール=ローラン・エマールによるバッハ『フーガの技法』@Cite de la musique

家からすぐ歩いて行ける場所に、パリ音楽院とクラシック音楽向けコンサートホールがある。いつもはそこを素通りして、奥のライブハウスばかりへ行っていたのだけど、ついにホールに音楽を聴きに行ってきた。思っていたよりこじんまりとした中ホールで、交響…

小林政広『バッシング』2005年/日

この映画の前提となっている出来事には、私の魂も大いに傷つけられた。映画として描かれたのは、現実から離れ監督によって作り上げられたまた別の物語。そのなかに日本の負の側面をかなり色濃くみせていた。こうであってほしくは絶対にないんだけど、これも…

吉田喜重『美の美』ドラクロワ、カラヴァッジオ

これは面白かった。やっぱりこの人は語らせるととてもいいですね(なにせ昨日は前説の言葉が映画に勝ってたくらいだから…)。自分にかなりひきつけつつの語りだったと思うのだけど、それが観ている側もきちんと納得して受け止められるものとして出てきていた…

F・W・ムルナウ『City Girl / Our Daily Bread』1930年/米

ムルナウがアメリカで撮った最後の映画。自由には撮らせてもらえなかった作品だそうだけど、ムルナウの天才は尋常でなく、そんな事情など知らなければこれまた世紀の傑作として祭り上げたいところだった。youtubeにあるので小さい画面でなら観られますが、冒…

吉田喜重『エロス+虐殺』1969年/日

ポンピドゥーでは今日から吉田喜重特集。監督夫妻もパリに来てて5月までいるらしい。ずっとパリでもないのだろうけど、週末になると現れる。本日は初日の挨拶。監督の佇まいにはやっぱり圧倒されるものがある。けど映画のほうはずいぶん退屈した。今日観た…

ほかの多くのことはすっかり忘れてしまっていながら、ファミコンのこととなると細かいことまでよく覚えている。5〜12才の楽しかった思い出の大部分はファミコンがらみのような気もする。ゲームに向かってたあいだは短い人生をかけてやってたのではなかろうか…

黙々と格闘中…。 まだパリはやたらと寒く、天気も悪く(昨日はみぞれ、おとといはあられ)、映画へ出かける気にもなれず、気合いを入れて料理をする気にもなれず。Wiiによって火がついたゲーム熱は、そのままなじみのものへ向けられる。思わず『MOTHER』を。…

マリヴォーも面白いけどもうちょい現実的に、フランス語とはまた別の、現代的な言語にもあれこれ取り組み格闘中…。 夜。思いがけない手料理でもてなされ感激。そしてWiiを初めてさわる。ペーパーマリオとWiiスポーツとソニックをやってみた。ペーパーマリオ…

リヴェットの映画『彼女たちの舞台』のなかで練習していた演劇はマリヴォーの『二重の不実』であることを知り、『愛と偶然の戯れ』(ルノワールが『ゲームの規則』を作った時に参考にした作品のひとつ)とともにさっそく手に入れて読みはじめたのだけど、こ…

ヴィンセント・ミネリ『ボヴァリー夫人』1949年/米

ずいぶんと潔く、手際よく、簡略化された明快なハリウッド製「ボヴァリー夫人」、わるくなかった。ボヴァリー夫人役のジェニファー・ジョーンズの手の演技、顔の演技はけっこう大味だったけど、彼女の一生のうちたった一晩だけの夢の舞踏会で、誰よりも輝き…

昨日赤子を抱えていた時間は正味5分くらいのものだったのだけど、今日みごとに右腕が筋肉痛。赤子恐るべし! しかもよく考えたら昨日の赤ちゃんが男の子だった証拠はどこにもなかったのだった。真っ赤な服に頭から足の先までつつまれていたのだけど。

朝一でシテ島の警察署へ行き、滞在許可証の更新手続きの続きをする。今日は前回まだ用意できなかった書類を提出に。担当は去年初めてここへ着た時も担当だったパンク姉ちゃん。パンクファッションはやめてこぎれいになっていた。去年同様感じよくてきぱき対…

脱力。でものんびりもしていられない。夜、東京から運ばれたうなぎの蒲焼きを食べる。食べたかったんだ。最近ずっと。あと3回分もある。賞味期限は来月6日。

マルモッタン美術館、『北の橋』のパリ

母子観光3日目、最終日。 午前中、普段はまるで縁のないパリの南西、ボワ・ド・ブローニュの一歩手前にあるマルモッタン美術館を訪れる。モネのコレクションで有名なところ。10年近く前に私は一度来たことがある。10時開館と思って行ったら11時で、開館して…

遠足

去年自分たちで訪れてとっても気に入ったサンリスとシャンティイまで、母2人を連れて日帰り旅行。朝9時の列車に乗って、18時過ぎの列車で帰ってくるまで、与えられた時間を無駄なくめいっぱい行動。その間めちゃくちゃ歩いてくったくた。パリにもどって夕…

パリ歩きの1日

最初の日なのでまずはど真ん中、シテ島のサント・シャペルとノートルダムへ。サント・シャペルへは初めて入ったのだけど、噂通りのみごとなステンドグラス。建物に囲まれてかくれてたから、こんな風にきれいに残ったのかなと思った。羽蟻のカフェでお昼を食…

母来たる

山のようなおみやげとともに、母・義母が仲良くパリまでやってきました。2人とも無事元気にやって来てくれたのでよかった。明日からほんの数日ですが、一緒に街を歩いたり遠足行ったりしてきます。 母には持ってきてほしいものとしてなによりまず、豆、をお…

ジャン・ルノワール「この土地は私のもの」1943年/米

原題「This land is mine」。仏題「Vivre Libre」。また別の邦題「自由への闘い」。ルノワールがアメリカで作った映画のひとつで、脚本は、フォード、ホークス、ラングとも組んだダドリー・ニコルズとの共作。 第二次大戦中、ドイツに占領されたヨーロッパの…

ジャン・ルノワール「捕らえられた伍長」1962年/仏

フランス語が難しかったけど、それでも観られてよかった。全体の3割ほどを占めたドイツ語には字幕は一切なし。「大いなる幻影」と同様、ドイツ軍の捕虜となったフランス兵の脱走を描いた作品。 最初の大雨のシーンから、ルノワールのシャルロ(とはチャップ…

数年前に父もおなじめまいの症状が出てたことを今日知る。なんだなんだ知らなかった。やっぱりおなじ耳持ってるんだな。今はすっかり治ったみたいだし、私の方もだいぶマシになってきて、今日もちょっと飲んじゃいました。白ワイン。

ジョニー・トー「暗戦 デッド・エンド」1999年/香港

シネマテークは今、ジョニー・トー特集なのです。今日はこのアンディ・ラウだらけの映画。いったいなにー?と思うことが積み重ねられてどんどん進む。シリアスと思いきや笑いどころが多く、大盛況の大ホールではかなり笑いが起きていた。 ジョニー・トーでお…

ジャン・ルノワール「大いなる幻影」1937年/仏

今日映画館で観られる映画をDVDで。ずいぶん前に観たきりで、記憶に残っていたのはいくつかの画面だけだった。その間に多少ともドイツ語とフランス語を聞き取れるようになったこと、フランス人についても理解が進んだことは、この映画を観るにはそれなりに大…