ユーロ準備試合第一戦は、フランス対エクアドル。2007-08年度のフランスリーグでは得点ランキング3位だったゴミスの、位置の高い腰からつきでた足より2点。まだ22才のゴミスは終始落ち着いた様子で、実況者たちのほうがよっぽど興奮していたのがおかしかった。フランスリーグはヨーロッパのなかでは格がおちるのに、フランス代表となるとなんでそんなに強いのか、という秘密に、フランスにいる間に少しでも近づいてみたいと思っております。こんなにもルーツも文化的背景もバラバラの人たちが集まっていながら、結果がばんばん出るなんて、めちゃくちゃ盛り上がるでしょうそりゃあ。サッカーって不思議だなあほんと。
ダルデンヌ兄弟の弟の方が書いた創作ノートのようなものと映画3作分のシナリオが一冊になった本が、文庫になって出ていたというので買ってきてくれた。けどこれは私のではなく僕のだと言う。2人とも今すぐ読みたいと思っている。のでもう一冊必要かも知れない。ここには映画を撮ったり上映したりする日々の流れの中で観た映画のことや読んでいる本のことがたくさん書いてある。ぱらっとめくっただけでも、ラング、ホークス、フォードの名や映画のタイトルが目につく。書籍はと言えばシェークスピアフロベールプルーストヴェイユアドルノ…。フロベール感情教育』の重要な冒頭の描写から「il frissonna, pris d'une inquiétude sans cause(理由のない不安にかられ、彼は身震いした)」というところをひいて、「これを映画に撮るにはどうすればいい? 可能なのか? カメラはどこに置く?」なんて書いている。ダルデンヌ兄弟の言葉には大いに励まされたことがあり、それ以来この人たちのことはとても信頼している。そのわけが、この本から少しわかるかも知れない。本のタイトルは、『Au dos de nos images 1991-2005』といいます。
http://www.amazon.fr/Dos-Nos-Images-Dardenne-Luc/dp/2757808915/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1211926297&sr=1-3