R.E.M. "automatic for the people" 1992

なにかロックが聴きたい。できれば90年代のものが。と思ってレコード棚を眺めることがままあるのだけれど、イギリスのロックはリリース当時の時代性や自分自身の思い出がぞろぞろとついてきすぎてしまうのであまり聴く気になれないことが多い。それでやっぱり米国音楽だ!ということで改めて悩み始めるのだけど、結局これしか聴く気がしないと思いながら選ぶのがいつも決まってこのアルバム。これがほんとにひたすら素晴らしい。過剰なものがないので、無駄に興奮させられることなく、音楽のありがたさに静かに浸りながら感動できるところがとにかくいい。
私が初めて買った輸入盤のCDというのが実はこれだった。まだ私にとってたった一枚のCDを買うことがものすごーく贅沢だった頃の話。貧乏すぎて毎日泣いてた。出たばかりのスウェードのファーストと迷ったのだけど、結局この黄色い半透明のプラスチックに惹かれてこっちを選んだのだった。学校帰り、新宿のヴァージンメガストアにて。
ストリングスのアレンジを担当したのは元ツェッペリンジョン・ポール・ジョーンズだって今知ったのだけど、なんか納得。
ちなみに初めて買った洋楽のCDというのがツェッペリンの「天国への階段」日本盤だったのだな。なんでかは秘密。