アラブ系肉屋に豚肉はなかった

だんだんかぜが悪くなってきた。日本の風邪と違って頭がそこまでふらふらにならないため活動してしまっているけど、土日にはゆっくり休もう。ああまた映画館が遠ざかる…。もにゃもにゃ。
帰り道にジュンク堂へよってきた。パリにもジュンク堂があって日本の本が買えます。取り寄せてもくれます。でも日本で買う値段の2倍以上します。今日はさっそく「黄泉の犬」を探してみたけどまあ置いてなくて、取り寄せようかとおもったら4500円くらいになるというのでひとまずあきらめた。誰か読んだら感想きかせてください。
でも麻原が水俣病という話題で騒でいる場合ではないほど日本はかなりまずい方向に進んでるようで、さすがに不安になってきた。去年の9月11日からこっち日本にいたあいだは心底笑えたことが一度もなかったし(ほんとに)、もし今日本にいたとしたらさらにそのゆううつが加速してたことはかんたんに想像できる。
でも国がよくないからといって自分たちの日々の幸せをあきらめることはないよというようなことをビッグイシュー日本版で石田衣良がインタビューで答えていて(忘れてしまったので使ってる言葉は全然違ってますが)、石田衣良を見直しつつ(というか小説読んだことないけど)励まされ、幸せに生きてやるぜという思いでこの数ヶ月過ごしています。
良心の領界
そしてなにか不安に思って迷ったときには、こちらへ来るときに座右の書としてトランクに入れてきたスーザン・ソンタグ「良心の領界」(NTT出版)の序文「若い読者へのアドバイス…」を読みかえす(全文を書き起こしたものを掲載しているブログがいくつかある。そのひとつ→http://manim.exblog.jp/m2005-12-01/)。ここに書かれた言葉に導かれて私はパリまでやってきたというふうに自分では思っている。ソンタグパリ大学へ留学していた時期があったというのも知ってて来ている。自分のためにできることを、私もここでやらないと。
ま、まずはこの風邪をなおすことですが。
今日の夕飯にはジュンク堂のついでに買った干し椎茸をあれこれつかって炒め物、おすまし、キノコご飯を作って食べたところ、ご飯はとってもおいしかったけど、炒め物の味ははながつまっててわからなかった。