峠は長かった

まだまだ風邪であります。今日も一日家で過ごしました。ゆっくり寝て、勉強して、すこし本を読んで、ご飯を食べて、また勉強して。
夕飯にはまた辰巳芳子先生のカレーを作ってみました。先日韓国食材店にて購入した干し椎茸のおかげでほぼレシピ通りに作ることが出来、大変おいしくいただきました。干し椎茸、毎日大活躍です。
届いた荷物、段ボール14箱の半分が書籍、そのうち半分がミッチの研究用で、のこりの半分の大部分がこれまで私にとっては積ん読状態だった巨大文学作品の数々です。さっそく読書計画をたてて充実した読書の日々をと思っておりますが、そんな余裕もないままとりあえず読み始めてみたのが、1943年というたいへん暗い時代に書き始められたトーマス・マンの「ファウストゥス博士」。冒頭から不穏な空気が濃厚で、とても一筋縄ではいかないバケモノのような小説であることは間違いなさそう。こわごわと、でもわくわくしながら読み進めたいと思っています。この読書が、1日に2、3個は届く日本からの暗い暗い暗いニュースへのちいさな抵抗となることを信じつつ。