週末遠足


毎月第一日曜日は美術館その他の文化施設がフリーの日。ということで昨日は、パリから電車で30分ほどの場所にあるフォンテーヌブローという街のお城と庭を歩いてきました。ソルボンヌ文明講座の地理の先生にヴェルサイユなんていいからフォンテーヌブローへ行きなさいと言われて、それはぜひ、と思っていたところ、前の日うちに遊びにきてくれたお友達夫妻がこの日行くと聞いて、一緒に行くことにしました。
フツカヨイの人も約2名おりましたが、無事集合していざ出発。フォンテーヌブローへ行くにはリヨン駅から鉄道に乗ります。ヨーロッパの鉄道の駅はどこも大好き。鉄道に乗るだけでわくわくします。
残念ながら雨だったのですが、世界遺産になっているお城はとてもきれいに整備されていて充実の内容だったし、寒空の下はだかになった庭の木々もとても美しかった。訪れる人も少なくて、庭なんてほとんどだれもいなかった。
フランスの歴史と共にずっとあったような古〜いお城ですが、イタリアのルネッサンスに感化されたフランソワ1世が豪華なお城に作り替え、その後も増築と改装を繰り返しながら歴代の君主たちが好きに使ったいろんなスタイルが部屋ごとにのこされていました。
ヴェルサイユで言うと鏡の間にあたるフランソワ1世の回廊には「F」の文字が延々と繰り返し描かれていておかしかった。別の部屋でみられたアンリ?世の「H」はもう少しひかえめにイスや天井やシャンデリアに登場。アントワネットの部屋では壁紙も扉も天井も家具も何もかもが淡いピンクとやわらかい金色で構成されていてとっても可愛い。「N」の輝くナポレオン時代に改装された部屋は他と違って軍人調。あれが帝政様式というのかな。ナポレオンのベッドは、これほんとにベッド?と思うほど小さかった。
でもなにもかもが最近作られたような新しい状態でそこにあって、相当に修復された姿であることは間違いないのだけれど、300年前、500年前と同じ姿なんですよなんて言われてしまうと、とても不思議な感じがした。
この日は外が暗かったので、あまり室内の写真も撮れず。池澤夏樹氏が住んでいるという町中を歩いたりもしなかったので、ぜひまた季節のよいときに訪れたいと思います。

フランソワ1世のシンボルマーク、サラマンダーも回廊中の壁に度々登場。イスの背にも。この図柄は好き。

なんだかすごかった天井。

寄せ木作りの床もきれいだった。