カール・ドライヤー「サタンの書の数ページ」1920年/デンマーク

ノルディスク・フィルムの100周年を記念した特集での上映。
2003年にフィルムセンターで観たのでこれが2回目。でもかなり忘れてた。まあきっと寝てたんだな。かなり無理して観てたから。
なんだか喪黒福造みたいな映画です(笑)。人の欲望に火をつけるサタンのささやき…。でも最後の最後、心ある人たちの信念には勝てなかったというオチがつくのでよかった。その4章の最後に、ぴょんぴょんはねながら現れるうさぎみたいな女の子がかわいい。また藤子不二雄で言うならば彼女はタイムパトロールとしてそこにやってくるのです。それがドライヤーがグリフィスに習ったラストミニッツレスキュー。
キリストの役は全部ジョン・フルシアンテにやってもらいたいと思うようになって久しいのですが、今日もまた思ってしまった。「奇跡」のヨハンネスなんてほぼジョンだよう。