ブレット・アンダーソンLIVE(Nouveau Casino)

ああついに観てきてしまいました。Suedeの活動を休止して、ティアーズもあっさり一段落させて、ついにソロ活動を始めたブレット・アンダーソンのライブ。会場は、活気のある若者街にあるNouveau casinoという小さなこじゃれたライブハウスでした。
7時半に開場というのでとりあえず7時過ぎに並んでいたら、ほどなくブレットがキーボードの人と共に登場。パリの人はまったくミーハーじゃないので誰も騒がない。けどこれは一生に一度のチャーンス!と思って、ミッチ(中学生の頃からブレットひとすじ)と共に握手してもらいました。ブレットはサングラスをかけていたので視線を合わせたという感動がなかったのは残念でしたが、小さな声でハローハローと言ってました。生身のブレットにここまで近寄れたのはもちろん初めて。去年サイモンに会ったときも思ったけど、Suede時代では、東京のライブ環境では、考えられなかったこの近さ。
中へ入るとほんとに小さな会場だった。ぎゅう詰めになることもなさそうだったので、一番前で観ることに。真ん中のモニターのすぐ前。
8時半に開演。細身のジャケットに黒いシャツにジーンズ姿のブレット。細い。さすがに少しおじさんになった(只今39才)。けど1曲目から真剣そのものの力強いパフォーマンス。いきなり轟音立てて盛り上げるバンドでもなければライブの1曲目は大変だろうなと思うのだけど、さすがはブレット。ベテランロックスターの余裕を感じた。
1曲目を歌い終えるといきなりフランス語で「暑すぎる!」と言ってジャケットを脱ぐブレット。その後もところどころでフランス語で会話をしたり、歌詞をフランス語に変えて歌ったりしてました。
前半はソロアルバムから次々と。CDで聴くよりずっとよかった。嬉しかった。
後半にはアコギで数曲弾き語り。ここでのブレットはかなりかっこよく、ああまた惚れてしまったな、とこちらもふらふらになったところで終盤のなつかしソング大会へ。私はどうしてもファーストの曲を期待してしまうのだけど、ここでは「Trash」で一気に盛り上げる。ブレットの動きも派手になって眼の前のモニターの上にがんがん登ったりして、最後にはすぐそこに置いてあったブレットの手を握ってしまった…。あまりのことにモニターにへばりつく私…。
もうちょっと続くかと思ったけどその後「FilmstarBeautiful ones」をやってそれでライブはおしまい。あっという間の1時間でした。明日はベルリンだそう。またいつかどこかで。
よく考えたら前にSuedeを観たのはもう8年も前だったのだな。あのときのブレットの姿はずっと目に焼き付いて離れなかったので、そんな前じゃないと思ってた。あれが完成型かと思いきや、今のブレットもかわらずとてもかっこよかった。ティアーズも観たかったな。