細田守「時をかける少女」2006年/日

パリの真ん中では今日から二番館に移ってて一瞬あわてましたが、同じ地下街にある映画館で無事観られました。1年遅れの「時をかける少女」。
http://www.traverseedutemps-lefilm.com/
最初はどんなもんかなとのんきにかまえておりましたが、物語は転がり続け勢いは加速して、千昭が最後の台詞を言うところで鼻水たれました。エンディングテーマの途中で場内に明かりをつけるのはやめてほしかった…。
(以下ラストに言及)
会いたい人が未来に待ってるというのが、いい。ほんとのところはもう会えないかも知れないという辛さ淋しさを越える魅惑の設定。1日1日近づけるようで、それだけで笑顔が出るに違いない。
ま、でも、たまには過去へも会いにきてほしいですけど。でも待っててもぜんっぜん来なくて、ぷんすかしたりして。それもいい。そうやって少しずつ時が経って、誰にもぶつけられない思いだけが自分のところに残った、なんていうのがね、たまらない、青春だな…。
行ったり来たりずいぶん忙しかったので、とりあえずもっかい観たい。次は日本で観よ。真っ青な空に入道雲に蝉の声、あれは日本だ。
そんで鼻をかみながら映画館を出たら、別の場所にいるはずだったミッチが笑顔で待っていた。というのは今日はポイント高かった。な。

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なんだ舞台は東京か。よく取材して作ってるなと思って観てたのだけど、いくつかの場所がほとんど我が故郷(しんじくくのにしのほう)であった。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~nagi/tokikake02
http://umikarahajimaru.at.webry.info/200607/article_11.html
林芙美子の家なのか。中井なのか。哲学堂なのか。「誰も知らない」のロケ地もちなみにその辺だ。
全部びっくりしたけど一番びっくりしたのは坂だな。
http://www.tokyosaka.sakura.ne.jp/toshima-fujimizaka.html