ネルヴァル「火の娘たち」の続き

「シルヴィ」を読み終えたところで、「アンジェリック」とつづけて出てきた意外にパリから近いいくつかの地名に思いを馳せること1日。行ける範囲でさっそく木曜日にでも行ってみることにしました。北駅から電車で30分、さらにバスで25分。かつて日々通っていた大学へ行くより気軽に行けます。ただ周辺の村へは車がないと難しそうなので、それはまたの機会に。
これまでにたくさんの議論がなされている「シルヴィ」については、ネルヴァルがご専門であられる野崎歓氏の著作にも触れてみました。

五感で味わうフランス文学

五感で味わうフランス文学

この本、装丁がほにゃほにゃなので油断していましたが、とてもよい本のようです。なにも知らないような風を装いつつ結構奥深く踏み込んで行くスタイルがにくいです。
続けてこちらも読んでみようと思うのですが、
フランス小説の扉

フランス小説の扉

これにも装丁にかなり脱力させられました。黒猫が面白い表情をしているので、何度みても笑っちゃうのですが、そういう本であってよいのかは疑問です。
と、その前に読むべきはこちらであった。
プルースト評論選〈1〉文学篇 (ちくま文庫)

プルースト評論選〈1〉文学篇 (ちくま文庫)

プルーストがネルヴァルのことをジェラール、ジェラールと呼ぶだけでドキドキしまする。あぁ。