ハワード・ホークス、ウィリアム・ワイラー「大自然の凱歌」1936年/米

原題「Come and Get It」。雪の深い冬のうちに切りためた材木を、雪解けと同時に一気に水の流れに流す作業をうつしたシーンが観られただけでもうけものだった。材木伐出の様子なんて、子供のころに江戸時代のものを絵でみたことがあったきり。ホークスの映画のなかの動くそれは全ての行程が興味深く、実にダイナミック。ダイナマイトの勢いに転がされた巨木が雪を溶かす水の流れに乗り、管を滑り、最後には大きなしぶきをあげながらダムに落下していった。
主演女優フランシス・ファーマーがうたった歌は、プレスリーの「ラブミーテンダー」の原曲でした。いろんな歴史が交差してます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Aura_Lee
ホークスの映画はジャンルも様々なら俳優も様々だけど、なかには何度も出てくる人もいる。ウォルター・ブレナンはその一人。他に「バーバリー・コースト」に出ていた青年も出ていた。
昨日シネマテークの本屋さんで、ノエル・シムソロ著「Howard Hawks」という本を買ったので、これでちょっとはそれぞれの映画の背景などが分かるでしょう。フランス語の勉強です。小説や評論は難しいけど、歴史的な記述ならまだ読める。