マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー「ペルセポリス」2007年/仏・米

先週発売のテレラマ(テレビ雑誌)を買っておくと、去年評判だった映画15本が3ユーロずつで観られるという、テレラマ映画週間が水曜日から始まっている。毎度のことながら新作を追いかけてなかったので、これでいくつか拾っておこうという心づもり。
その一本目は、すでに日本でも公開されているフランスのfilm d'animation「ペリセポリス」。原作は、映画の監督もつとめたマルジャン・サトラピの自伝的漫画で、テヘランで育った少女マルジのお話。マルジが小学生のころに革命が起こって、世の中がよくなるかと思いきや、規律と抑圧の厳しい社会に。私の苦手なものがいっぱい詰まった悲しい世界。ところが主人公の少女時代は自分にそっくりだった。イランにもいるのか。と驚いた。さぞかし窮屈な思いをしただろうと思う。その後あれこれあってフランスへ行き着くところで話は終わっている。
同じくフランスに行き着いてる日本のマルジとしては、むしろその先が気になる。フランスには人間らしい精神の自由はあるけれど、その分パンクじゃないからつまんなかったりしたかな、やっぱり、とか…。
http://persepolis-movie.jp/
フランス語版では親子三代の声をキアラ・マストロヤンニ(娘)、カトリーヌ・ドヌーヴ(母)、ダニエル・ダリュー(祖母)が、そして英語版では娘と母は同じ二人なのだけど祖母をジーナ・ローランズ!が演じている。おお。