マルモッタン美術館、『北の橋』のパリ

母子観光3日目、最終日。
午前中、普段はまるで縁のないパリの南西、ボワ・ド・ブローニュの一歩手前にあるマルモッタン美術館を訪れる。モネのコレクションで有名なところ。10年近く前に私は一度来たことがある。10時開館と思って行ったら11時で、開館してからもチケットを買うまでにとても待たされた。こちらへ来て、プルーストに触れたり、ルノワールの映画を見直したりしながら四季を経験をした後に、モネの絵に再び出会ったら、ああなんだ、ここにいろんなものが集約されているじゃないか、と、嬉しくなった。ここの美術館は規模、構成、所蔵作品のどれもが恵まれた状況にあって、モネの絵に永遠に固定されているように思えたものに会うには、やっぱりまたここに来るしかないだろうなと思った。
お目当てのカフェは日曜日で閉まっていたのでお昼は中華のお店でとり、メトロで一気に我らの地元、パリの北東へ移動。ラ・ヴィレットと運河を散歩。夕方、やっと家に落ち着く。お茶を飲み一息。せっかくなので今歩いたばかりの場所を、リヴェット『北の橋』と見比べたりもした。十分休憩できたので、最後の冒険にビュット・ショーモン公園へ。母は大倉山みたいだと言っていたけど残念ながら私はその大倉山というところには行ったことがない。夕飯はいつもうちで食べているようなものをささっとつくってみんなで食べた。スーパーで買う安いワインのおいしさも証明でき満足。デザートには最近よく食べてるヨーグルト、プチ・スイス。私はメイプルシロップをかけて食べる。うまい。着いた日の夜もうちでにぎって持っていったおにぎりだったけど、自炊したものが結局いちばん食べやすいしおいしいということが分かった。つかのまの再会の時はこれにておしまい。