ほかの多くのことはすっかり忘れてしまっていながら、ファミコンのこととなると細かいことまでよく覚えている。5〜12才の楽しかった思い出の大部分はファミコンがらみのような気もする。ゲームに向かってたあいだは短い人生をかけてやってたのではなかろうか。『MOTHER』をやってるとその必死な感覚がよみがえっておなじように必死になってしまう。マップとか敵のデータとか道具のリストとかがないとかなり不安になる。もちろんいまはそんなものネットでいくらでもみつかるのだけど、大人の余裕で味わうには先に分かり過ぎてしまうとつまらないので、そのへんのバランスがむずかしい。
小学時代、ファミコン雑誌ほど面白いものはないと思っていて、たまに買う号はもちろん、ともだちのうちでも隅々まで熟読したものですが、おかげで自分が買うべきカセットはなにかばっちり把握して厳選して買っていた。ヨーロッパでもファミコンはあったというのだけど、さすがに日本みたいに情報は多くなかっただろうから、へんなゲームも買うはめになったりしてたのかも知れない。まあでも初期作品はなにやっても面白かっただろうけど。いまだにWiiより面白いゲームはいくらでもあると断言できる。ま、まずは『テニス』から…。
http://fr.wikipedia.org/wiki/Nintendo_Entertainment_System