吉田喜重『血は渇いてる』1960年/日

昨日の1作目はすっかり忘れて見逃した(上映はまだあと2回ある)。今日は2作目。これにはぐっときた。ぐっときたまま電車に乗って、パンフレットの監督の言葉を読んでたら熱くなった。
話がちょっと面白い。でもそこにテーマを読み取るより、登場人物が動き回るのを追ってる方が面白い。カメラもいい。街頭を歩くシーン。がらんとしたダンスフロアのシーン。巨大な広告を見つめる目線。その広告の中の佐田啓二がとてもいい。トニー・レオンに似ているかわりに息子(中井貴一)の顔が全く浮かんでこないところがまたいい。