ニコラス・レイ『無法の王者ジェシイ・ジェイムス』1957年/米

シネマテークの子供向け上映にて。子供向けといっても大人もたくさん見に来る。今日は、まだ字が読めないような年齢の子(の隣ではお父さんお母さんが字幕を囁き続ける)〜小学校低学年が前2列にずらっと並んで、3列目くらいから後ろは大人が多かった。
『地獄への道』『地獄への逆襲』をたっぷり楽しんだ次に観るには最高の映画。よりシリアスに、本物のジェシー・ジェームズに同情的な視線で、最後の襲撃を現在におきつつ、あいだに家族の思い出をフラッシュバック(毎回赤と青に光るスモークで切り替える)をはさみジェシーの生涯をみせる。いきなり始まる銃撃戦の緊張感、逃走のかっこよさに目を奪われた後で、回想シーンが入って一息。からまた現在。過去。現在、そして…。最後には必ず、背中をみせるジェシー・ジェームズ。先週の上映で『地獄への道』を観た子供たちも、ああ!と思いながら観ていた。はず。