火曜日。テアトル・ド・ラ・ヴィルにてジョセフ・ナジ新作初日。多方面に相当イケテル造形芸術家兼コレグラファー兼ダンサーなナジの魅力をたっぷり味わう。才気溢れる人を目の当たりにして、いろんなことに対してなんだかぐっとやる気が出てくるような時間だった。上演直前(?)にミュージシャンが大事な手を怪我するというアクシデントがあり、上演が危ぶまれたものの時間がおしてついに幕が開くと、問題の人は包帯ぐるぐる巻きの指でサックスを演奏していて泣けた。カーテンコールでは本人スミマセンな顔をしていたけれど、インプロビゼーションジャズだったので十分カバーできていたのではと思われた。ダンスの舞台となると瞬間瞬間の快楽に身をゆだね、観てるそばから記憶にとどまることなく消えて行くにまかせているのだけれど(その刹那が快楽そのもの)、今回はセットや小道具の使い方が細かく面白かったので、絵で記録をつけることにした。
水曜日。アンドレ・S・ラバルト自身を撮った『Cineaste de notre temps』とされるドキュメンタリー作品のプレミア上映に出向いてみると、9割が関係者または知り合いかという場になっていて、なぜか入場無料、タダ酒付き。ラバルトさんの映画人または文化人オーラのなさに驚きつつも、私は女性監督の取材者の立場から、男の人はラバルトの視点から入り込んで鑑賞。
木曜日。一人暮らし期間を経て、ただの飲んだくれになっているような気がして心配になる。ちょっとは走った方がよいと体も言っている。あれこれ試しに聴いてみたパール・ジャムはそこまで気に入らなかったので、ニルヴァーナのライブ映像など観る。曲がいい。なにやっても果てしなくかっこいい。当たり前に聴きすぎてたけど、カート・コバーンはちょっとした天才だったんだなと思う。ちょっとしたどころじゃないか。ニルヴァーナならみっちゃんから文句が出ない、ということを発見。本来うちじゃ夜はロック禁止なんですって。キビシイなーもー。
ところで今日の名盤はこれでした。グラミー賞5部門制覇の。すげーよかった。去年のツアー観に行けばよかったー!

Raising Sand (Ocrd)

Raising Sand (Ocrd)