今日はもうひどく暑い。こうなるとメトロが絶望的に不快で不快で一気に具合が悪くなりそうになる。
この一週間のうちに、展覧会のヴェルニサージュ2つ。オルセーで観てきたばかりのマックス・エルンストのコラージュ作品は、疲れた足で歩きながら一度に観るには分量が多く後半適当になってしまったが、パリが舞台の挿絵をネタを使っていたりするというのと、人間の頭をライオンや鳥の頭に付け替えるという技は、かなりぐっとくるものがあった。日曜日にはテアトル・デ・シャンゼリゼでダンスをひとつ。永遠に尽きそうのない魅力を持つ絵画をモチーフに、現代的な音楽と映像表現を取り入れながら、本質的に持ってるキッチュさシニカルさを洗練されたポップな味わいにまとめたような作品で、粒ぞろいのダンサーを使って雑多なものを次々と違和感なく連ねるセンスの良さに、いちいち感心しながら楽しめた。