エスパニョール対リバプール観戦

日曜日。評判のレストランにておそめのお昼を食べ(すぎ)て、一息ついたらもう夕方。電車を乗り継いで、RCDエスパニョールの新スタジアムへと行ってまいりました。
エスパニョールにとっては、専用スタジアムを失った不遇の時期や、先シーズンの2部落ちの危機など、苦労を乗り越えての晴れがましい日。これまでヨーロッパのいくつかの都市にてサッカー観戦を経験しましたが、こんなにもサポーターの愛情に溢れた場に遭遇したのは初めてで、バルセロナの人々の穏やかさあたたかさをたっぷり感じられた機会ともなりました。ほんとに歴史が長いのだなーと思えたのは、観客のなかにはおじいさんおばあさんもたくさんいたこと。親子三代で来ている家族もめずらしくなく、老若男女関係なしに、サポーターの会員カードを持っていて、ユニフォームを着て、という様子がとても自然に感じられました。
たぶん昨日あの場所に行けたのは、中村俊輔のおかげでもあったのだろうと思っています。スタジアムへ向かう途中からずっと、いろんな人から次々と「Nakamura!」と声をかけられました。席についたところで「中」「村」と書いて持って行った紙を取り出したら、前後左右にいた人たちみんなから写真を撮られました。これまたとても自然な歓迎ムード。バルセロナの地元チームを、ただのお客さんとしてではなく一緒になって応援できたのも感激でした。気候もいいし食べ物もおいしいしのんびりしているバルセロナでは、俊輔の個性が面白いかたちで発揮されるのではないかと、期待をしています。
エスパニョールの歴史の中でもこんな幸せな瞬間はそうないだろうというような雰囲気が続く中での、オリンピック開会式のようなセレモニーも楽しかったし(宙づりになる人多数の凝ったパフォーマンスでした。上の写真の人たちには思わずげらげら笑っちゃいましたが)、スタメンで登場し既にチームに馴染んで活躍しはじめている俊輔の姿には、長らく活動を追っていなかった分感慨深いものがありました。リバプールが不調だったのか試合も3-0と文句なしの結果にて、お祝いの夜を終えることができたのでした。チームにとっても俊輔にとっても新しい環境の中でスタートするシーズンが、よいものになるといいですなあ。
それと。試合には終盤にちょこっとしか出なかったけど、目の前でアップしてたシャビ・アロンソが、もーめちゃくちゃかっこよかったです。周りからはチャビ、チャビと声がかかっていました。彼はリーガに戻ってくるのでしょうか。