コロニア・グエル訪問


バルセロナの日々も終盤。ちょこちょこと電車に乗って出かけては、周辺の街や海や風景にふれている。今日は、ガウディのパトロン、グエル氏がガウディと共に作った村、コロニア・グエルへ行ってきた。ここは、ガウディによる未完の教会、グエルの旧繊維工場、工場で働いていた人々が住んだ住居、学校、文化施設などがまとまって作られた場所。30年以上前に工場は閉鎖。しばらくして街全体が文化財として保護されるようになり、今では観光地として整備されると同時に、静かな住宅地となっていた。成り立ちにガウディのような超個性派芸術家が関わっていたことのみならず、産業と文化と労働者の生活を融合させようという理想のもとで作られた、とても希有な共同体。そんな独自の豊かさを持ったまま今も続く村の姿を、たっぷりと見ることができたのだけ、ど、今日もまた暑かった! ここはメキシコか、さもなきゃハリウッドの撮影スタジオかというような光に照らされ、くっきりと浮き上がる風景。低層の住宅しかないものだから、陰に逃げ込むことがほとんどできない。森と聞いていた場所にもまばらに松が生えているだけで、持参したサンドイッチを食べる場所を見つけるのも一苦労。なんとか一周した後で、中央の広場に面したバーへ駆け込んだ。普段飲まない炭酸飲料の摂取量が、ずいぶんと増えました。
http://www.elbaixllobregat.net/coloniaguell/japones/historia.asp