マルグリット・デュラス

この１年最も足を運んでいる映画館にて、デュラスの映画を２本。『インディア・ソング』と『Son nom de Venise dans Calcutta désert』。ゲストに、マイケル・ロンズダールとフランソワーズ・ルブラン。『Out 1』のトマと、『ママと娼婦』のヴェロニカ。こちらからしたらほとんど伝説のような２人であるけれど、彼らにとっても『インディア・ソング』は今も特別な映画であり続けているようだった。『Son nom de Venise dans Calcutta désert』は『インディア・ソング』の音声をそのまま使って、同じ2時間、全く別の映像（主に廃墟の城を映した）が付けられた作品。映像、音声、言葉、全てにおいて超越した表現であることが遺憾なく発揮された無二の例。特に音楽が素晴らしすぎて、映画なのに何度も繰り返しかけておきたい欲求にかられる。そんなときこそ、サントラだ。

India Song Soundtrack