今日は健康診断でした。滞在許可証を手に入れるためパリに住む外国人は誰もが受けるもので、健康診断自体はいたって普通で先生たちも親切だったし何をやるかも事前に知ってはいたのだけれど、ちゃんとやり取りしなければいけないことについてフランス語であれこれ言われるのには緊張してぐっと疲れた。
帰りにレアールへよって旅に必要なものを買った後、fnacへ(forum des hallesの使い方が池袋か新宿かというような感じになってきています…)。まずは件のCDをチェックしにクラシックコーナーへ。すぐ見つかったけど、 24ユーロ、ううちょっと高めだ。それでも試聴してみる。こちらの大型CD屋さんの試聴機ではバーコードをピッとやるとそのCDの中身を1曲につき30秒間聴くことができます。このシステムは初めてパリに来た時に知って以来すんごくうらやましいと思っているのだけど、日本には導入される気配なし。fnacの試聴コーナーを観察するのも面白い。ふと隣をみると、ふつーのおじさんがまじめな顔でヴァーヴを聴いてたり、60才くらいの女性(ヒッピー世代?)がデビッド・ボウイを聴いて踊ってたり。でそのCDでありますが、善し悪しを判断するには出だしの30秒ではあまりに短く、しかしながら無調音楽(ベルクだったか、ウェーベルンだったか…)をうちでかけたらミッチにすかさず止められたことを思い出すには充分であったために、今回は保留としました。涙。
CDをあきらめたかわりに本のコーナーへまわってなにかよい教材はないかなと外国人向けの語学コーナーをみていたら、ガリマールの文庫フォリオバイリンガルシリーズが置いてあったので、そのなかからトーマス・ベルンハルトの短編集「Der Stimmenimitator/L'imitateur」を買ってみました。
http://www4.fnac.com/Shelf/article.aspx?PRID=945808
左ページにドイツ語の原文、右ページにフランス語の翻訳が常に見開きで載っているという優れもの。ドイツ語とフランス語の違いも、既にしてフランス語の方が読む気になるほどのドイツ語の厄介さも歴然です。これで毎日ひとりカランボラージュができそうです。

左がベルンハルト。右はミッチが持ってたセルバンテスの短編集のバイリンガル版。文字と色で遊んだ表紙も素敵です。
同じシリーズの表紙、いろいろみててもどれもかわいいぞ。
http://www3.fnac.com/item/node.do?OrderInSession=1&NID=8397337&SID=73582149-7bf7-2a9f-1789-ea99e178de30&TTL=290720070000&Origin=FnacAff&page=2&UID=0633F79C2-B2B5-F9A5-9ED8-102400E04FEC