ロワール河畔のお城めぐり


金曜日、授業が終わったお昼過ぎにパリを出発して、ロワール河畔へ1泊旅行に行ってきました。パリから200キロとちょっとの距離にあるトゥール周辺の川沿いに点在するお城や古い街並をめぐる旅。車での高速移動はそれなりに疲れましたが、車でないとなかなか自由に行けない場所へあちこち寄ることができとても満足でした。
広い広い森の真ん中にある狩猟のためのお城シャンボール、ジャンヌダルクが訪れた中世の要塞シノン(ほとんど廃墟かと思いきや結構充実!)、王妃や妾を住まわせた川の真上にあるシュノンソーのお城と、バルザックが遊びにきてはそこで執筆しという環境抜群のサッシェの館の4カ所は、建物の中へも入ってじっくりと見学。さらに、ブロワ(はりねずみの紋章のお城、古い古い街が素敵だった)、アンボワーズ(ここも街がよかった。夕方のカフェでゆったり過ごした)、シュベルニー(タンタンに登場する館のモデル)、アゼイ・ル・リドー(池に浮かぶお城)、ユッセ(眠れる森の美女のお城)は、外側を楽しむにとどめてまわりました。
人気のお城だけあってさすが、どっしりしたシャンボール城のめずらしい内部構造と、第一次第二次大戦でも活躍したというシュノンソーの部屋ごとの内装・調度品&素晴しいお庭は大変な見応えあり。そしてどこのお城も恵まれた水と自然との調和が感動的で、王族・貴族たちのこんなこといいなできたらいいなの夢を実現した姿を垣間見ただけでそのお裾分けをもらえた気分に。お城の周囲に無数にある小さな村々も、観光化された様子もなく、通りすがりの者の目にはお城とともに静かに時を経てきたかのように見えるたたずまいがまた素晴しかった。