クリント・イーストウッド「硫黄島からの手紙」2006年/米(3回目)
学校のあとは「硫黄島」の見納めに行ってきた。avec meguちゃん。
お気に入りのシーンと、やっぱり気になったところのメモ。
- 砂浜の穴堀と、西郷の最初の手紙。いきなりの名場面。
- 栗林中将の「うん、知ってるよ」。
- 民家解体中にずっこける連隊長とそれを見てにやける西郷。
- 終始にやけぎみだった西中佐。ずいぶん楽しそうで。
- 栗林中将がジョニーウォーカー一口目に見せる表情。あの大げささが二口目の沈黙つながる、にしても。
- 雨を降らせ飲み水を集める作業を見せつつ、同じ雨の中に涙男として登場する元憲兵清水。
- 西郷が読んでた本の表紙はやっぱりピラミッド。
- 「奥の方が空いてる」と清水に言うときの西郷の手のぴっぴっぴっという動き。
- 新入り清水がムカデに驚いた場面で西郷がみせる、やれやれという表情。目。口元。
- 野崎が「かみさん辛かったろうな、旦那までとられちまって」と言ったあと、遠くの方でちらっと聞こえるアメリカ人のアヤシイ日本語。
- 回想シーン中、家の奥で本を読んでる西郷。
- 素早く完璧に島を把握し、戦況に絶望せず最後まで的確な作戦を指示してみせた栗林中将。普通に観ると一番感動するとこはここだ。
- 手紙のシーンさえきまらない西中佐。
- 便器を運ぶ西郷の腕の短さ。
- 軍服には全く見えない西郷の軍服。
- 戦車の脇で「撃て〜!」と叫ぶ西中佐がひとりだけマンガっぽいこと。
- 西郷と清水の首を刀で切ろうとする伊藤の腰の位置。足の角度。
- 足下の悪い穴を部下に手を引かれながらあがっていく栗林中将の動きのキレ。その前のシーンで足下をもたつかせていたのは伊藤。
- とつぜん「擂鉢山を奪還する」と伊藤が言い出す瞬間。
- その後の伊藤。
- 投降をもちかける涙男清水と、共に涙をながす西郷。右からのカットでは泣いてない西郷。
- 話を聞き終え、清水に帽子をかぶせる西郷。
- 西郷に言われて赤痢の真似をする清水と、「まあそんなところだ」と返す西郷。
- 千人針を持って清水を追う西郷。
- 清水に千人針をかけてあげる西郷。
- たすきがけの栗林中将。
- スコップ持って砂の上に現れる西郷。
- 西郷の最後の台詞。
- 栗林中将の手が落ちた瞬間にこぼれる西郷の涙。
- 最後の西郷の視線。
西郷についてはもはや全ての場面がお気に入り。
最後のスコップのシーンは、最初観たときには画面の素晴しさ+これ以外にないだろうという面白さから興奮してしまったけど、今回は、最後の攻撃に加えてもらえなかった西郷には穴堀にさんざん使ったスコップ以外に残っていなかったとも思えたし、まともに銃も扱えない西郷がこの島で使うべき道具は、最初から最後までスコップ以外になかったのだなと改めて納得しつつ観ることができた。
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