ヴィム・ヴェンダース「さすらい」1975年/独

初めて観たとき、心底心酔した映画の一本。ヴェンダースの傑作中の傑作。でも、シネマテークのような恵まれすぎた場所でかけてしまうには惜しい映画だった。パリみたいな街では、この切実さは伝わりにくい(今のパリにお似合いなのはオリヴェイラ、イオセリアーニ?)。それが東京だとかなりはまる。そんなこともあるのだね。だからまたいつか、東京で。