学校がえりに本屋で「鉄コン」を立ち読み。「GOGOモンスター」に似た体裁(箱はない)の1巻本が、映画に合わせて売り出されている。絵のなかの文字要素も台詞と関係あるところはフランス語になっていて、シロが海の絵に「うーみ」と描くところが見たかったのだけど、ただ下手な字で「la mer」とあった。ざんねん。
http://www.bedetheque.com/serie-3770-BD-Amer-beton.html
早送りで読んでみたところ、昨日の映画、駆け足ながらも隅々までよくひろってたんだなーと感心。たしかに映画でもこうだった、という場面ばかり。だけど同時に、漫画が読む側に与えてくれている自由度の高さにも改めて恐れ入った。シロとクロのシーンはゆっくり読んで、大人がでてくると、コワイから、さっと読む。好きなコマは読みながらでも何度も見返す。ということをやっていた上での、自分にとっての「鉄コン」だったのだなあと思った。映画の時間は一定。漫画の時間は変幻自在。自分にとっては長いと思ってたところが、実はほんのひとコマだったりする。記憶のなかの映画にもそういうところがあるけど、スクリーンの上の映画はそうもいかない。できるだけ偏りなくやると、確かに昨日の映画のようになるのだな。
さらに思ったのが、連載漫画の持つテンポのこと。そして連載された期間のこと。描く側にも読む側にも、結構な時間がつみかさねられた果てに、光に満ちた最後のシーンが現れたことの感動は大きい。連載時に読んでいなくても、そういう時間の感覚がコミック版からも伝わってくるのが連載漫画の面白いところ。
そしてクロはいつまでも「Tokyo Tribe」の読者なのだった。三太。「花男」に出てくる三太が好き。
漫画、読みたいです。フランス語は読めなくないけど味気なかった。クロはNoiro、シロはBlankoてのはかわいかったけど。やっぱ日本語がいい。帰ったらやることが増えてきた。

    • -

今日が20代最後の日。なんの変哲もない1日。ミッチが風邪気味なので、せめて栄養のあるものをと思ってつくったご飯が、おいしくできたから十分幸せ。大好きな、じゃがいもとインゲンのみそ汁も食べたよ。新しいマグカップも気に入った。
arteで「ジェリー」やってる。ジェリってるよう。
今日からカンヌ。開会の挨拶に登場したのはオリヴェイラ。98才の映画監督が、「映画万歳!」と叫ぶ。ただただ感無量。オリヴェイラも万歳!
http://www.festival-cannes.fr/index.php/fr/article/55444