ビクトル・エリセ、アッバス・キアロスタミ@ポンピドゥーセンター

生きていればいつかは会える、と信じて今日まできて、ついに…。昨日はあまり眠れず。もう、へろへろです。でも、今日この日のためにこの街に住み着いたと言っても過言ではない、です。
恥ずかしながら、20年分の思い、伝えてきました。フランス語で書いたメッセージを読んでもらって。いつかエリセに会う日に向けてスペイン語を勉強しようといつも思っていたけれど、それより前に時は来てしまった。おそらくエリセはフランス語も解するだろうと思って、昨日ひとりで書いたメッセージ。本人を目の前にしたらもうくらくらしてしまい、フランス語を話すどころではなかったので、書いておいてよかった。名前ですぐ日本人だとわかったようで、「ありがとう」と日本語がかえってきました。
エリセという監督は、少年時代や青年期に観た映画の記憶と共に映画を作ってきた人です。しかもその多くが、子ども向けの映画であったり、少年少女が登場する映画だったことが、今回のポンピドゥーのプログラムをみて知りました。同じようにして自分も子どもの頃、子どもが出てくるエリセの映画を観、今の今まで大切にしてきたことを、なにより嬉しく思っていました。ご本人に伝えたのも、そのことの喜びと敬意と感謝の気持ちでありました。
今日上映された最新作「La morte rouge」(2006年、33分)もまた素晴しく、「ミツバチのささやき」や「マルメロの陽光」から変わらぬ、真っ正面から映画を生きるエリセの姿に心うたれました。
さらにそのすぐ横で、キアロスタミもどれだけ素晴しかったという話は、またいつか。2人のコレスポンダンス、まだ展示を観ていないのだけれど、今日の2人とその作品を交互にみた感じからすると、かなり期待できそうです。
http://www.centrepompidou.fr/Pompidou/Manifs.nsf/AllExpositions/4794DC37B5ACD744C12571B60050103E?OpenDocument&sessionM=2.2.1&L=1
Enfantement/ Victor Erice / 2002 / 10'
Ten Minutes Older / Abbas Kiarostami / 2001 / 10'
La Morte rouge / Victor Erice / 2006 / 33'
Roads of Kiarostami / Abbas Kiarostami / 2005 / 32'