マノエル・デ・オリヴェイラ「カニバイシュ」1988/ポルトガル・仏

今日はいろいろ選択肢があったのですが(ハンナ・シグラが来てる会とか)、これにしました。
軽やかに飛び跳ねる(道化というより天使のような)バイオリンと目をひんむいたオペラ歌手の歌に引っ張られ、音楽と優雅な空間に陶酔させられた前半。そして恐怖にひとなつっこさが勝って魅了されてしまう後半。あのラストの風景(豚とクマと死人と神父と使用人がバイオリンで噴水の周りをくるくる踊る)はいつでも記憶から取り出したいものだと思う。こんな素敵な映画を撮らせてしまうパウロ・ブランコは偉大な人だ。
謎の男、黒いガウンを着たルイス・ミゲル・シントラをみて、この人はきっとダース・ベイダーだな、と半分ふざけて思っていたら、機械人間であることを告白すると同時に四肢切断された姿がさらされ、その後火だるまになっていた。。どういうところから来ているモチーフなのかとても気になってしまった。
追加資料。
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&from=fulltext&num_notice=20&full=Microfilms&cs_page=2&cs_order=0&total_notices=41
カンヌでの監督インタビュー。監督のフランス語がとてもかわいい。このときすでに79才!
http://www.centrepompidou.fr/education/ressources/ENS-narrateur/ENS-narrateur.htm
関連論文。