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語学学校へ通わなくなって以来、フランス語の学習とは別に、フランスの文学作品を翻訳で読む時間が取れるようになりました。パリにいる間にあれもこれも読んでおきたいと当初より意気込んでおりましたが、フローベールが一段落したところで、そろそろ今しかないと思って、世紀の大長編、プルースト(井上究一郎訳)にとりかかっております。やっと1冊目(700ページちょっと)が終わったところ。「コンブレー」「スワンの恋」「土地の名、名」、どれもさすがにたまらぬ面白さ。のこり9冊、スピードあげつつじっくり楽しみたいと思います。そしていずれは原文でも…。
2007年最大の出会いはなんといっても、フローベールの「感情教育」(生島遼一訳)でした。こういう一生ものの読書を、舞台として出てくるパリの街にいながらにしてできるというのは、大変な喜びです。只今フランス語で頭からちょっとずつ読んでいるところ。La vie lente de Moreau、ボエームとしては笑えない切実さがあります。今はロマン主義の時を生きていると思ってた学生時代には、まともに読めなかったであろう作品。ドイツ文学を読むのが先だったのは、自分にはよかったなと思う。
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