ハワード・ホークス「リオ・ロボ」1970年/米

やっと復帰。「エル・ドラド」は後半戦にまわってしまったので、とんでこちら。ホークス最後の作品。
激渋です。音楽(Jerry Goldsmith)が妙にいい。からっとした画面の色や構成に、映し出されるもののいかがわしさに、よく合っていた。冒頭のクレジットはギターの弦とそれを爪弾く手。ボンボンボンとギターのボディを叩いたリズムが、ボッボッボーと機関車の汽笛の音につながる。とそんなところから気持ちよい。
「果てなき蒼空」「赤い河」「リオ・ブラボー」でもそうだったけど、あれこれでてくる男たちのなかにアイドルっぽい青年が混じるのは、重量感あるジョン・ウェインを使っていてもホークスらしい軽快さがでてよい案配だ。そしてホークスの後期作品には、お色気シーンもあります。時代の色でしょうか。