ヴィンセント・ミネリ『蜘蛛の巣』1955年/米

出演者に、リチャード・ウィドマークローレン・バコール、グロリア・グラハム、リリアン・ギッシュシャルル・ボワイエ。これだけですごい並びだと思って観に行った。精神病院を舞台に、複数の登場人物がカラーの横長画面を出入りする。ある部屋のカーテンを新しくするという話でこんがらがった2時間。ものすごいテンションになってる割に、カーテンかよとも思いましたが、その中でも淡々とした動き、コミュニケーションにはかかせず複数出てくるタバコのシーンとか、雑然とした空間に置かれた物がひょいひょいと移動されてちがった姿を現す流れだとか、あとはリリアン・ギッシュ赤毛のかつらをかけていたオブジェをリチャード・ウィドマークがもちろんそれと知らず会話に合わせてなでたり叩いたりするところとか、細かいところに震えました。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Cobweb_%28film%29