アルフレッド・ヒッチコック『疑惑の影』1943年/米

夏休み前のシネマテークを、ヒッチコックでしめとする。チャーリーとチャーリー。初めて観た時なんて面白いんだと思ったのは、姪の方のチャーリーのとった行動のひとつひとつに心揺さぶられたからだった。チャーリーが1人で抱えた苦悩と決意が最後まで壊されず、これが一番の平和的解決だったんだという風に落ち着いてみせているところが、ヒッチコックのすごさだ。そのチャーリーのテレサ・ライトは、『ビバリーヒルズ高校白書』のブレンダにちょっと似てる。
ところでところでどうでもよい話ですが、「ヒッチコック=ホークス主義」という言葉、原語では「hitchcocko-hawksien」で、カタカナにすると「ヒッチコッコ=ホークシアン」、でもフランス人は「h」を読めないから発音すると「イッチコッコ=オークシアン」なのですね(トリュフォーはちゃんと「ムッシュー・ヒッチコック」って言いますが、普通の人は「アワード・オークス」と言います)。それがなんか間抜けでおかしくて。ってだけの話。ヒッチコッコ。イッチコッコ。
で、映画のあとはビブリオテークでコピー大会。ここも1ヶ月近く閉まっちゃうので今日が最後とたくさんコピーをとってきた。こんな作業に慣れたのも、2年目の後半にしてやっと。ぱらっと本を開いて、辞書なしでみても、これだ!なんて思えるようになったんだから、ずいぶんと偉くなったものです。