ロベルト・ロッセリーニ『アモーレ』1948年/米

シネマテークで。今度こそ「人間の声」と「奇跡」二編とも観られた。「奇跡」のフェリーニ、かっこいい! 一言も発さずだけど、いい顔だった。マニャーニのむちむちの足、草に横たわったごろんとした体、海を臨む急斜面、そこに群れる羊、階段の続く山、中世から変わってないような人間の姿。マニャーニの途切れない演技を中心に据えつつ、神話みたいな世界を生み出すロケーションに魔法のカメラワークに編集の技。ぜんぶすごくて、ロッセリーニは天才だなと思った。