スペイン語攻めから解放された勢いで、昨日はずっと友人の本棚にあった『日本語が亡びるとき』という本をバルコニーに座って読んでいた。日本語で書かれた新刊を読むなんて一体いつ以来だという喜びもあったし、勢いのいい文章は新書のように読みやすかったのだけど、論としてはかなり突っ走ってて、全体的に賛成しかねる内容だった。
-
今日も外はものすごく暑くなってる。私は引き続き家の中で、スペイン語入門…。
-
またも信じがたい訃報に接する。先月あれこれとyoutubeで観てたとき、こんな手足長くてめちゃくちゃにギター弾けるような人日本にゃ他にいないんだから、またかっこいいバンドやってほしいと思ったばかりだった。彼を嫌いな人なんて、聞いたことがない。10年ちょっと前、一番よく彼らの音楽を聴いたりライブを観たりした頃、週末の午後に人の多い交差点を歩いていたら、向こうから黒い服を着た人が頭をひとつ飛び出させながら歩いてきた。あ、と思って一緒にいたミッシェル君をつついて、すかさず声をかけさせた。そしてがっしりと握手。おたがい違和感のない感じで、とても自然に。私はただ笑顔でその光景を眺めてた。全てはほんの一瞬の出来事。でもずっと忘れられない、いい出会いだった。
夕方、彼らの音をつめたiPodと共に海までジョギング。踊るみたいに走った。ヤシの木の下の影で、青い波を見ながら休憩。大回りのコースをとって、1時間以上走ってたと思う。
ミッシェル君によれば、それは握手なんてもんじゃなかったと。手がまるごとすっぽりつつまれてしまったのだと。君も悲しんでいると知って、ちょっとほっとした。