かるく風邪ひき。はやく直りますように。
最近観た映画。どちらもかっちょよすぎるリー・マーヴィンが、複数の若者をまとめあげてドイツ軍との戦いに挑む上官を演じているという、アルドリッチの『The Dirty Dozen』とサミュエル・フラーの『The Big Red One』。アルドリッチの方はタランティーノ新作の元ネタになっていたので、観る順番は逆であるべきだったのだけど。カサベテス、ブロンソン、サザーランドと見るからに個性派ぞろいのキャストで、展開もちゃきちゃきしてて盛り沢山、最後は夜の作戦だったから、スクリーンで観られて大満足。邦題は『特攻大作戦』。サミュエル・フラーの方は『帝国の逆襲』の頃のマーク・ハミルが出てるのでこれこそもっとずっとはやくに観ていたかったけど、『最前線物語』なんていうタイトルなのでなんだか見のがしていた。今回観たのは、2004年に完全版として復元されたものをDVDで。『硫黄島からの手紙』での渡辺謙とニノの関係が、リー・マーヴィンマーク・ハミル(これも逆だけど)。より近い関係でずっと一緒なのに、上官は一度もいやなことを言わない。マークも若くてかわいらしいのに、きりっと誠実そうな表情が崩れない。リー・マーヴィンに次ぐ重要な役をもらっている。最前線で次々と死んでいく中、4人の若者+マーヴィンだけほとんど無傷で次の戦線へと移動し続ける。永遠に終わらないかのような戦争の時間が、恐怖のようなギャグなような真に迫るような甘い幻のようなで描かれていて、これも大変面白かった。最後にたどり着く場所については、フラーは実際に映像を撮影し残しているので、それもつづけてみようと思っている。