Nuit Blanche 2009

病み上がりの週末。今年のニュイ・ブランシュ(一晩限りだけれど一晩中パリの町中で続く、現代美術のお祭り)は、嬉しいことに我がカルチエを会場のひとつに選んでくれたので、てくてく歩いて参上。日が暮れてしばらくたってから行ってみると、いつも走ったり散歩したりピクニックしたりしている公園が、普段なら閉まっている時間帯に、大大大にぎわい。作品や屋台のある場所以外はほぼ真っ暗。でも雰囲気は平和そのもの。素晴らしい。公園の中心に広がる池を全面に使い、赤青白の三色旗カラーのLEDがばらまかれそれがピカピカと光っていたり、金色の円盤におおわれた芝生が電球で照らし出されていたり、滝の洞窟が真っ赤にライトアップされていたり、ついに通行が再開された吊り橋から公園中を眺めることができたり、小川や丘ににょきにょきとキノコのようにランプがはえていたり。幻想的でとてもきれいで、もうここだけ観られたら十分というくらいに満足。だったし、これがこの夜だけだなんて残念すぎる!と思うくらいに名残惜しかった。他にも近くにあるスポーツ施設や、巡回バスで連れて行ってくれる104もまわったけれど、そちらはそれなり。施設の中に入って普通に蛍光灯の明かりがついてたりすると、夜中であることもあんまり関係ないというか。それでもバスに乗ったら、バルセロナのグラシア祭りを思い出したり、普段はない経路がものめずらしかったりと、そんなことでも盛り上がれて楽しかった。

日曜日は電車に乗って某文豪巡礼の旅。普段は電車が停まらない場所に、1年のうちこの日だけ停まってくれるという特別イベント付き。広々とした庭での会は、ちょっと肌寒くもあったけれど、パリをちょっとだけ離れての一時を楽しめました。