『Michael Jackson's This Is It』2009年/米

世界中どこでも2週間限定と知り、それならとっとと行っちゃおうと思って、土曜日の夜に気合いを入れて映画館へ。ところが全然満席じゃなかった。映画館の混み具合の予想はいつもはずれる。
マイケル・ジャクソンの、もし生きていたらみせてはもらえなかったであろう姿。完璧に完璧なマイケルがすべてを指揮する、凄まじいクリエイションの場。一緒にステージを作り上げていくダンサーたち、ミュージシャンたちの思いを曲ごとに想像するたび、泣きそうになった。例えば「Beat it」。そしてマイケル自身のパフォーマンス。あの細い体で、あれだけ動けてあんなにきれいな声で歌えるとは、すべてが凡人の想像を遥かに越えていた。あとにのこるは巨大な喪失感。