こちらのブックオフにて、定価約1万円のドイツ文学の邦訳書を2ユーロ棚で発見。高くて高くて買ったことのなかったジャン・パウルの分厚い長編。思わず「2ユーロ…」と声が出た。
長い間観たいと思っていた、エリック・ロメール『O公爵夫人』。クライストの小説はどれも面白いので、ロメールが映画にしているならぜひ観たいと思っていたのだけれど、何年か前に東京でやっていたとき観に行くことができなかった。それでついに。『アストレとセラドン』でみられた美しさが、すでにみなここにあったのだった。淡い色の組み合わせ、すきとおるような衣装と肌、ずっと泣いている女の人、不可解な出来事、緑あふれる自然と鳥の声、絵画のような構図や衣装、室内装飾、etc。おまけに天使が2人。ブルーノ・ガンツとオットー・ザンダー。同じ劇団にいたのだね。男性の衣装がどことなく70年代風で、それも素敵だった。