フランソワ・トリュフォー「映画に愛をこめて アメリカの夜」1973年/仏

ニュープリントでの上映。しかし!残念なことにサウンドトラックに数カ所傷が…。
さて何年ぶりに観たかな。ビデオやBSで2回くらいは観てると思うのだけど、まだあまりにも子供だったせいでこの映画を楽しむことができなかった。こんなレオー見たくなかったし、こんな自分勝手な人しか出てこないような映画なんてつくって楽しいのかなと、そのときは思った。けどそれはほんとにただの子供の感想でしかなかったに違いないと思いながら改めて観てみると、登場人物たちの右往左往も映画全体にちりばめられた映画にまつわるあれこれの細部もなにもかもが面白く、これは撮ってて楽しいでしょ、と正反対のことを思った。
撮りたてのフッテージをスタッフや出演者と確認するところだけでもかなり感動。あのレオーの表情! 映画内映画の極めつけ。http://fr.wikipedia.org/wiki/Film_contenant_un_film
フランス語も判らないなりに判った。トリュフォーは勉強にもなる。
トリュフォーがいたパリにも来てみたかったとよく思う。もし生きていたらどんな風にいまトリュフォーはいただろうか。
山田先生の本を一冊も持ってきていないのは失敗だったけど、ここで手に入るトリュフォーの本もがんばって読んでみようと思う。まずは手元にある「Le plaisir des yeux」からだ。