les chiens aboient, la caravane passe

オザケンのアルバムタイトルは、ジッドから教えてもらったというカポーティの言葉を引用したのだろうけど、

「アラブのりっぱなことわざにもあるように、《犬はほえても商隊は進む》ですよ。」この引用をしたあとで、ノルポワ氏は口をつぐんで私たちを見つめた、そしてその引用が私たちにあたえた効果を判断しようとした。効果は大きかった、そのことわざはすでに私たちによく知られていたのだ、じつはこのことわざがこの年のはやりで、そのために、りっぱな教養人たちのあいだで、「風を蒔くものは嵐を刈る」がそのお株をうばわれてしまったのであった。
マルセル・プルースト失われた時を求めて』第二編 花咲く乙女たちのかげに1,井上究一郎訳,ちくま文庫、p.58)

どちらにしてもその出所は、当時のフランス知識人たちの流行にあったということがわかった。
http://books.google.com/books?id=WGatjsIV0E8C&pg=PA121&lpg=PA121&dq=le+chien+aboie+la+caravane+passe+proust&source=web&ots=aCVvD0Vn7G&sig=7dS-_3jnLnJAjHN7fRvz2kCCjvs