ロベルト・ロッセリーニ『Europe 51』1952年/伊

やっと観られて嬉しかったのもあるけど、しばらくちいさくふるふる震えていた。観てる途中から家に帰って来るまでの間(お腹もすいてたけど)。こんな映画を作ってしまったロッセリーニとバーグマン。そりゃなかなかそう幅広い観客層には届かないだろうよ。と思うくらい、映画の作り手として、表現者として、誰もとても及ばないようなところから発せられている。バーグマンがローマに来ちゃったからこんなことになったのだし、ダブルですごい高みに達してるからもうかないっこない。50年以上前のこの2人の出会いは大きすぎて、その衝撃で誰もみたことのなかった超新星が生まれたような印象だ。
映画のあとは、全然はやらなくてすぐ終わってしまったお店から一転、いい感じに再オープンしたシネマテークのカフェにて、同じ上映に来ていた人とたっぷり2時間お話しして過ごす。カラフルな照明がかわいい内装。おどけたギャルソンがいつもいる。今日は小さな子供がたくさんいて、幼稚園みたいでもあった。